田園地帯のカラスの群れ(ミヤマガラス) | その日ばかりの野鳥観察

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山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

2月中旬の休日の事です。

今季はハクガンを見ていない事に気付きました。

思いつきで、朝日池に向かいます。 

 

 

雪が所々に残る田園地帯を、車で捜索しました。

ハクチョウやマガンの群れを見つけます。

ハクガンも期待しますが、姿はありません。

 

 

かわりに、カラスの群れを見つけました。

普段はハシボソガラスしか見ないのですが…

ミヤマガラスの群れでした。

車窓からカメラを向けますが、逃げられます。

逆光になる位置に行ってしまいました。

 

 

 

回り込める道もありません。

諦めて、別の場所に行く事にしました。

昼食を済ませた後も、ハクガンを探します。

 

 

近隣の池で、スズガモ♀の群れを見つけました。

キンクロハジロに似ますが、嘴の基部が白いです。

何故か♂の姿はありませんでした。

 

 

 

再びミヤマガラスの群れを見つけます。

警戒心が強く、なかなか撮らせてくれません。

遠いのですが、嘴の形が異なるのがわかりました。

細長くて、基部に白い部分があります。


 

 

田んぼ傍の電線に、群れでとまりました。

車でゆっくりと近付き、撮影を試みます。

今回は飛ばさずにすみました。

 

 

 

ミヤマガラスは初見の鳥さんです。

昔は、局地的に飛来する冬鳥だったとか。

九州地方が中心でしたが、今は関東でも見れます。

実は、先日の渡良瀬遊水地でも探していました。

こんな形で、念願が叶います。

 

 

 

コクマルガラス(33㎝)も探してみました。

ミヤマガラス(47㎝)の群れに混じるそうですが…

成鳥だと黒色に白色が混じります。

少しだけ小柄なカラスを見つけました(左の個体)。

 

 

 

ただ、嘴などの特徴はミヤマガラスのそれでした。

おそらく、ミヤマガラスの若鳥だと思います。

明瞭なパンダ柄のカラスはいませんでした。

 

 

意外な事に、ハシブトガラスも混じっていました。

7:3の割合でミヤマガラスが多い印象です。

カラス同士で混群を成していたようでした。

過去にハシブト(ボソ)ガラスだけだと思った群れにも、ミヤマガラスが混じっていたかもしれません。

忍耐強く、観察しなければなりませんね。