渡良瀬遊水地での探鳥記録です(2回目)。
コミミズクとハイイロチュウヒが目的でした。
ともに夕方頃が狙い目との事です。
それまで、周囲を散策する事にしました。
葦原では、カシラダカの群れを見かけます。
数羽ずつの小さな群れでした。
上手に隠れているので全体数はわかりません。
1羽だけ見晴らしの良い場所に来てくれました。
開けた場所では、シメを見つけます。
地面に落ちている植物の実を食べていました。
傍にはアキニレの木があるので、その実でしょう。
別の場所では、ベニマシコも来ていました。
シメは面白い顔をしていると思います。
「蝋嘴鳥(ろうしょうちょう)」とも呼ばれます。
嘴が蠟燭のロウのような色だからなのだとか…
確かに、似ているかもしれません。
葦原では、ホオジロの遭遇率がとても高かったです。
単体か、番で過ごしていました。
ホオジロ♂は見分けやすいので、識別に迷いません。
こちらはホオジロ♀です。
一見すると、他の種に見えてしまいました。
「オオジュリンが…ホオジロだった」が一番多いです。
葦原の奥まで進んでみました。
整備されていますが、人気(ひとけ)は少ないです。
所々に設置されている看板が目に留まりました。
『イノシシ注意!』
イノシシらしき野生生物の通った獣道があります。
泥の中を転げまわった後もありました。
危険な野生生物との遭遇は避けたいものです。
流石にクマは出ないのでしょうけれど。
散策中、前方の葦原からガサガサと音がします。
「もしや、イノシシか!?」
思わず身構えると、音の主が現れました。
キジ♂です。
陽を浴びて、羽が綺麗な緑色の光沢を帯びます。
繁殖期なのか、顔の赤い部分がハートマークでした。
さすがは日本の国鳥、美しいです。
キジ♂は、悠然と私の目の前を歩いて去りました。
この葦原で繁殖しているのかもしれません。
青々と茂った葦原の中ならば、安全そうです。
幸いにも、イノシシとの遭遇はありませんでした。
陽が高くなるにつれ、撮影条件が悪くなります。
ここでは、陽炎が厄介でした。
夕方に備えて、休憩がてら昼食に向かいます。