群れ飛ぶ(オオヒシクイ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

11月19日の事です。

良い天気に誘われて、上越市の朝日池に向かいました。

ハクチョウ・カモ類・マガン・ヒシクイ等が飛来する有名な場所です。

年によっては、オジロワシやハクガンを観察できます。

 

 

到着早々に、上空から鳴き声がしました。

オオヒシクイの群れです。

20羽弱の小集団ずつ、V字に飛んでいました。

 

 

 

2枚目の画像には、ヒシクイも混じっているようでした(中央右下あたり)。

オオヒシクイに比べて首が短く、嘴から頭部への傾斜が急な事が特徴です。

多くの群れが飛び回っていたので、帰宅後に気付きました。

 

 

マガン(72㎝)の群れも見つけました。

嘴の基部が白色で、腹部の横斑が特徴です。

オオヒシクイ(95㎝)よりも少し小さいのですが…

遠くを飛んでいると、大きさの比較はできません。

見上げる首と、カメラ&レンズを支える腕が痛くなります。

 

 

 

徐々に雲が多くなってきました。

持参したコーヒーを飲みながら、のんびり観察を続けます。

しばらくすると、南の空が賑やかになりました。

朝日池の南には、鵜ノ池という別の池があります。

そこに居たマガンやオオヒシクイの大群が、移動して来ました。

 

 

 

望遠レンズだったので、広角での撮影が出来ません。

正確な数はわかりませんが、何百何千もの数でした。

空を埋め尽くす程ではないものの、池の上空で方々に飛ぶ姿は見応えがあります。

 

 

池の水はまだ少ないため、着陸地点も限られています。

順々に、池の上に降り立ちました。

『落雁』という言葉がピッタリです。

ここで言う落雁とは、和菓子の事ではありません。

落ち葉が舞い落ちるように着水する様子を、そう呼びます。

 

 

 

池の上には、カモ類も多く見かけました。

種類も増えていましたが、それぞれ数に違いがあります。

 

マガモ>コガモ>オナガガモ=カルガモ>ホシハジロ>ヒドリガモ

 

圧倒的にマガモとコガモの数が多かったです。

ごく少数ですが、ハシビロガモとオカヨシガモも見つけました。

 

 

朝から探鳥し、昼前に撤収する事にしました。

帰る途中、田圃でもオオヒシクイを見つけます。

ハクチョウとともに過ごしていました。

 

 

 

道の脇に車を止めて、車の中から観察しました。

この地域は、除雪用のためなのか道幅が広いので重宝します。

鳥たちは落ち穂を食べているのかと思ったら、若草を食んでいました。

牛が草を食べるのに似ています。

時々、水たまりで嘴を濯(すす)いでいるのが印象的でした。

 

 

野鳥に限りませんが、生き物の食事のシーンは個人的に好きです。