フライング・キャッチ(ムギマキ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

10月15日の事です。

長野県の戸隠へ行きました。

本当は22日頃に訪問したいのですが、都合がつかなさそうで…

因みに、お目当てはムギマキです。

 

 

早朝に森林植物園に到着できるように自宅を出発します。

駐車場には最盛期程ではないものの、多くの車が止まっていました。

私も含めた、長野県以外のナンバーもちらほら…

野鳥観察目当ての方と、紅葉目当ての方とがいるようでした。

 

 

園内は紅葉に染まっていましたが、落葉している木もあります。

戸隠神社奥社へ続く参道が綺麗で、印象に残りました。

 

 

 

肝心の探鳥ですが、期待以上に様々な種類に会えました。

トップバッターは、駐車場傍で「ジッ、ジッ」と鳴いていたアオジ♀です。

早朝はまだ暗いため、シャッタースピードを遅くしての撮影でした。

 

 

 

他にもカケス、コガラ、ゴジュウカラなどに出会えます。

ただ、肝心のムギマキにはなかなか出会う事が出来ませんでした。

 

ツルマサキにやって来る事が多いため、園内のポイントを巡ります。

ツルマサキは十分に実っていました。

 

 

 

そんなツルマサキの中に、動く影を見つけます。

期待してカメラを向けますが、コゲラでした。

ツルマサキには、ムギマキ以外にも様々な野鳥が食べに来ます。

実に夢中なのか、コゲラはこちらに顔を向けてくれません。

 

 

 

その後も、昼御飯(戸隠そば)を挟んで散策を続けます。

しかし、なかなかムギマキには出会えません。

園内にいたカメラマン達と話しますが、皆さんも残念がっていました。

例年に比べて、まだ1週間ほど早い訪問なので仕方ありません。

それでも、サメビタキ等の観察ができました。

 

 

そろそろ帰ろうかと思っていた時です。

枝の間を飛び回る1羽を、カメラで確認しました。

 

 

 

後ろ姿でしたが、腹部に淡い黄色味が確認できます。

心が高鳴りました。

顔が確認したくて、「こちらを向いて!」と心の中で念じます。

想いが通じたのか、振り向いてくれました。

 

 

 

ムギマキです。

短い時間でしたが、その姿を観察できました。

傍にいたカメラマンにも教えましたが、うまく見つけられなかったようです。

一服するために離れていた方がいましたが、悔しがっていました。

 

 

その後も2度ほど姿を現してくれますが、鮮明な写真は撮れません。

皆で頑張って探した甲斐がありました。

 

 

 

このムギマキ、最初は♀だと思いました。

しかし、他の方から指摘されて気付きます。

♂の若鳥の可能性が高いようでした。

雨覆の外縁が淡色で、僅かに見える小さな白い眉斑がポイントです。

 

 

早めの訪問(フライング)で、撮影(キャッチ)できました。

今季、もう一度戸隠に行きたくなります。