生命の営み(アオリイカ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

クロサギを観察した海辺での事です。

その日は、波が穏やかな、気持ちの良い晴れた日でした。

 

 

浜辺では、ナミアゲハが吸水していました。

久し振りにアゲハ蝶を見た気がします。

風もない日だったので、蝶も安心して水辺で過ごせたのかもしれません。

 

 

 

画像では分かりにくいのですが、濡れた小石が日に照らされて光っていました。

波によって丸く磨かれた小石は、まるで宝石のように見える時があります。

光る小石が散らばる浜辺を歩くのは、とても楽しいです。

 

 

空中では、トンボの姿も数多く見ました。

餌もいるようにも思えない海辺に、群れているのは不思議です。

水溜まりへ産卵する姿を見かけますが…、もしかして海にも?

 

 

アキアカネ

 

 

クロサギを観察しながら、岩場を眺めていた時です。

視界の中で動くものがありました。

小さなシギを見つける事もあるので、目を凝らします。

が、野鳥は見つけられません。

 

 

動いていたものは、ヤドカリでした。

上の画像の中にいますが、なかなかの大きさ(拳ほど)です。

どうやって岩場に登れたのか謎です。

海に転がり落ちていきました。

 

 

波は穏やかで、海水も澄んでいました。

そんな海中を漂っていた生き物を見つけます。

 

 

 

イカでした。

イカの種類には詳しくないのですが、Googleレンズではアオリイカと紹介されます。

胴体や目の周りが、とても綺麗でした。

 

 

 

弱っているのかと思いましたが、元気に泳ぎ去っていきました。

4~9月が産卵のシーズンなので、浅瀬にやって来る事があるのだとか。

調べてみると、このイカは♀のようでした。

胴体にある斑点が細長いと♂、丸いと♀なのだそうです。

胴体に怪我のある個体でした。

原因は分かりませんが、精一杯生きてきた証なのでしょう。

 

無事、産卵を終える事が出来ると良いですね。

 

 

一方で、命を終えた生き物も見つけました。

砂浜に近い浅瀬で、白い体が目立っていました。

おそらく、キュウセン(ベラの仲間)です。

波打ち際だったので、綺麗に撮るのが困難でした。

 

 

 

終わった生命も、次の生命の糧となります。

周囲をフグ(クサフグ?)をが泳いでいました。

フグの背中の斑点が美しく光っています。

 

海の外でも、海の中でも、生命の営みが活発でした。