1羽ずつの発見(オオソリハシシギ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

先週末の事です。

この日は朝寝坊をしてしまったため、夕方に散策する事にしました。

 

 

先日見かけたソリハシシギを求めて、市内の海岸に散策に行きました。

夕陽に照らされた浜辺を期待したのですが、あいにくの曇り空です。

雨が降らないだけマシかもしれません。

 

 

到着して早々、先日ソリハシシギを見つけた場所を探します。

…いました。

 

 

距離はありましたが、反った嘴を確認できます。

周囲を確認すると、3羽以上を見つける事が出来ました。

警戒心が強いらしく、もの凄いスピードで走って逃げてしまいます。

 

 

他にも、浜辺には今季初見のメダイチドリがいました。

1羽だけでしたが、ソリハシシギよりもじっくりと観察させてくれます。

 

 

 

このメダイチドリの傍では、1羽のキョウジョシギも見つけました。

こちらも今季初見です。

 

 

ただ、このキョウジョシギは左足を引きずるように歩いていました。

原因は不明ですが、怪我をしているみたいです。

痛々しい姿ですが、飛行には問題はないようでした。

 

 

なおも散策を続けていると、少し大きなシギを見つけました。

オオソリハシシギです。

 

 

市内の海岸では、春に冬羽のオオソリハシシギを見つけたことがあります。

こちらも、久し振りの出会いでした。

 

 

オオソリハシシギの夏羽は、橙色の体が特徴的です。

まるで、日焼けしたかのような風貌でした。

 

 

 

長く反った嘴を、砂浜に深く突き刺して餌を摂ります。

 

 

 

ゴカイなどの小動物を捕えていました。

 

 

 

嘴を差し込むと、高確率で餌をつまみ出していました。

観察していて不思議に思った事があります。

オオソリハシシギは、どうやって餌を見つけるのでしょう?

 

 

鳥は嗅覚は鋭くはないと聞いた事があります。

音や振動で感知している様子もないようです。

砂浜の中にいる餌を視認する事は出来ません。

砂浜に空いた穴などを目印にしているのかもしれませんが…

 

 

最初に見つけたソリハシシギは、早々に何処かに去ってしまいました。

オオソリハシシギは、先程のメダイチドリとキョウジョシギとともに行動しています。

それぞれ、1羽ずつが集まった小さな混群でした。

同種の仲間が少ないため、固まって周囲を警戒しているのだと思います。