営巣から子育て~前編~(サンコウチョウ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

少し前の事です。

市内にて、偶然にもサンコウチョウが巣を作っているのを見つけました。

邪魔しないように注意を払いながら、数日おきに様子を観察しました。

 

 

6月中旬の事です。

市内を散策中、目の前をサンコウチョウ♂が巣材を咥えて飛び去りました。

何処かで巣を作っているのだろうなと思いながら目で追うと、近くに止まります。

 

 

 

杉が混じる雑木林の、歩道のすぐ傍でした。

歩道からは30mもないくらいの距離です。

サンコウチョウの巣を初めて見ましたが、こんな近くに巣を作るとは驚きです。

 

 

♂が飛び去ると、すぐに♀がやって来ました。

2羽で協力して、巣作りを行なっているようです。

 

 

 

近くの低木に隠れながら、息を潜めて観察をしました。

時間にして10分もないくらいの時間でしたが、頻繁に行き来しています。

苔のようなものと、蜘蛛の巣を組み合わせていました。

白い玉のようなものは、蜘蛛の卵嚢かもしれません。

 

 

 

観察に際しては、営巣の邪魔にならないように注意を払いました。

ブラインド等を用いた方が良いのですが、歩道のすぐ傍なので通行の邪魔になってしまいます。

歩道といっても、10分間に1~2人が通行する程度の場所ですが・・・

 

 

毎日は通えませんが、野鳥散策のついでに様子を見る事にします。

以下の個人的なルールを決めました。

 

・ 周囲に人がいない時だけ、観察する。

・ 観察場所は低木で身を隠せる場所で行なう。

・ 観察時間は5分以内に留める。

・ 他者には教えない。

・ ブログで紹介するのは、巣立った後にする。

 

 

初日。

まだまだ巣の形には遠く、サンコウチョウが来ないと巣だとは気付けません。

 

 

3日目。

徐々に巣らしい形を成してきました。

サンコウチョウの姿は全くなかったので、放棄したのかと心配しました。

 

 

7日目。

♀が抱卵している様子を確認できました。

これ以降、数枚の写真を撮って、直ぐに去るという方法にしました。

 

 

全部で1ヵ月程の期間でした。

途中、大雨や強風の日がありました。

巣の真下で、家族連れがピクニックをしていた日もありました(何故、あんな場所で?)。

巣だけしか観察できない期間もありました(むしろ、その日の方が多かったです)。

 

 

長くなってしまうので、次回に続きます。