子育ての真っ最中(バン) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

7月上旬、瓢湖での散策の続きです。

目的の鳥であるヨシゴイを観察中、目についた水辺の鳥がいました。

 

 

 

黒くて滑らかな羽、、鮮やかな赤の額板、黄色い嘴の先端・・・

バンです。

個人的に、美しい鳥だと思っています。

 

 

しきりに、同じ場所を行き来しています。

不思議に思って双眼鏡で確認してみると、傍に「真っ黒クロ助」が居ました。

バンの幼鳥です。

 

 

 

まだ生まれて間もないのか、両翼にはまだ羽が生えていません。

小さくても、親鳥によく似ています。

全部で2羽いました。

 

 

 

水辺の草の陰に隠れ、親鳥が近づくと餌を強請ります。

小さくて分かりづらいですが、小さな虫(アメンボetc.)を与えていました。

 

 

 

泥中にいたイトミミズらしき小動物もあげていました。

食欲旺盛なのか、陸から離れ過ぎないように注意しながら、必死に親鳥についていきます。

 

時折、親鳥は水草を食べてお腹を満たしていました。

成長期の幼鳥たちのために、動物性タンパク質は優先して与えているのでしょう。

 

 

 

途中、バンの大きな幼鳥もやってきました。

どうやら、先に生まれた一番子のようです。

親鳥は先に生まれた子のために、大きなミミズを捕えていました。

周りを見ながら臨機応変に対応しているなんて・・・、出来る鳥さんです。

 

 

 

バンは1年に2回繁殖することがあります。

先に生まれた幼鳥は、ヘルパーとして次に生まれる幼鳥の育児の手伝いをするのだとか。

この大きな幼鳥も、じき親鳥を手伝うようになるのかもしれません。

 

 

おなじ湖に、バンに似た野鳥がいました。

黒い体、白い額板、白い嘴。

オオバンです。

 

 

 

バンは夏鳥ですが、オオバンは冬鳥または留鳥です。

冬によく目にしますが、夏に見るのはこれが初めてかもしれません。

瓢湖には、様々な水鳥が生息しています。