立山での探鳥(ライチョウ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

7月1日に訪れた、立山室堂での自然散策です(3回目)。

 

 

1時間かけてミクリガ池を1周しましたが、ライチョウの姿はありませんでした。

それもそのはず、ライチョウ(雷鳥)は雷が鳴りそうな天気の悪い日によく現れるそうです。

この日は、たまに雲がかかるものの、一日を通して晴天でした。

 

 

手ぶらでは帰れません、というか、帰りたくありません。

ダメでもともと、硫黄の臭いのする地獄谷を横目に通り過ぎて、雷鳥沢まで足を延ばします。

「雷鳥沢」という名前からして、ライチョウがいるに違いないと思いました。

案内板で確認すると、周辺の一部はライチョウ保護地区に指定されています。

それなりに距離はありましたが、せっかく室堂まで来たのです。

もう少し、頑張る事にしました。

 

 

きつい斜面を上り下りしながら進むと、前方の散策路の脇で何かが動きます。

息を潜めながら、その姿を確認すると・・・ライチョウでした。

 

 

念願のライチョウとの出会いでした。

ライチョウは、ゆっくりとその姿を見せてくれます。

黒い上体と白い下部の、♂(夏羽)でした。

 

 

刺激しないように、動かずに観察を続けます。

すると、草を啄みながら、少しずつこちらに向かって来てくれました。

 

 

最初は私一人で観察していたのですが、徐々に通行する人も足を止めて、観察に加わります。

スマホでは撮影が難しい距離だったので、無理に近付く人もいません。

ライチョウの行動を、皆で静かに見守りました。

 

 

日差しが強いため、気温も高くなってきていました。

ライチョウは嘴を開けていて、少しでも体の熱を逃がしているようです。

周囲を確認しながら、徐々に遠ざかっていきました。

 

 

強い日差しを避けて、岩の陰に逃げ込みました。

外敵(私たち?)から身を隠す意図もあるのでしょう。

のんびりと毛繕いをする以外に動きが無いので、お別れする事にしました。

 

 

この日、この最初の出会いを含めて、ライチョウ♂を計3回見る事が出来ました。

事前に、過去にライチョウが出現したポイントを調べての散策です。

「ライチョウ見守りネット」という、立山自然保護センターの公式Webサイトが大変参考になりました。

もちろん、運にも恵まれたと思います。

 

無事、立山での目的の1つを達成出来ました。