名前に反して(カヤクグリ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

7月1日に訪れた、立山室堂での自然散策です(2回目)。

 

 

目的であるライチョウを探しに、ミクリガ池の周辺を散策します。

まだ雪の残る室堂平には、背の高い植物がありません。

見晴らしが良く、探しやすいのかと思いましたが…

思っていた以上に高低差があったので、散策するのも一苦労です。

 

 

しかも、今の時期のライチョウは抱卵の最中です。

縄張りを見回る♂以外、なかなか人前に姿を現さないのだとか。

あわよくば、ライチョウの家族を観察したいと思っていましたが、些か早かったようです。

 

 

1時間ほどでミクリガ池を1周しましたが、ライチョウの姿はありません。

その代わりに、立山三山(富士ノ折立、大汝山、雄山)の雄大な景色を楽しみました。

 

 

雪の残るミドリガ池に映り込んだ山の姿も素敵でした。

明日、あの雄山(上の写真では右上の場所)に挑むのかと思うと、足の竦む思いです。

 

 

ミクリガ池の散策中、たまにウグイスの囀りが聴こえました。

標高2500m程の高地にも、ウグイスがいるとは驚きです。

そんなウグイスに混じり、別の囀りを耳にしました。

 

 

雪の小山の上に、茶色いスズメくらいの小鳥を見つけました。

カヤクグリです。

 

 

地面が露出した場所でも、姿を見かけました。

下の個体は、嘴の基部が僅かに黄色いので幼鳥かもしれません。

 

 

室堂ターミナルの傍でも、何度か見かけました。

目の周囲に、小さくて白い斑点があるのが特徴です。

名前(茅潜:カヤクグリ)に反して、草木などにはあまり潜っていませんでした。

 

 

人工物に止まっている姿を見ると、スズメの様にも見えます。

目にする頻度も多かったので、高山におけるスズメのようなポジションでした。

 

 

ライチョウとともに、見たいと思っていた初見の野鳥さんです。

かさばる望遠レンズを持ってきた甲斐がありました。