6月中旬、市内の自然公園を散策した時の事です。
園内に点在する桜の樹が、鳥の鳴き声で騒がしいのが気になりました。
葉が茂り、遠くからでは鳥の姿が確認できません。
ゆっくりと近付いてみます。
数羽が飛び立ちましたが、枝葉の合間から残っていた個体を覗きました。
カワラヒワでした。
黄緑色~黄色のカワラヒワは、茂る葉っぱに同化しています。
傍には、幼鳥の姿も確認できました。
幼鳥は成鳥よりも色が淡く、胸~腹部に縦斑があります。
どうやら、桜の樹は隠れるために利用していたようでした。
この桜の樹の近くにある、菜の花畑が目的のようです。
黄色い花が咲き終わった菜の花には、たくさんの種がついています。
カワラヒワにとって御馳走なのでしょう。
隠れてしまうので写真は撮れませんでしたが、仲良く群れて啄んでいました。
そんな菜の花畑の傍で、巣立ちしたツバメの幼鳥たちを見つけました。
思い思いの方向を向き、枯れ枝に止まっています。
まだ黄色い嘴と、まん丸の目、淡い朱色の喉元が可愛いらしい幼鳥です。
しばらく観察させてくれましたが、親鳥に促されるようにして、飛び去って行きました。
市内の各所では、幼鳥たちの姿を目にする機会が多くなりました。
無事、最初の1年間を生き抜いて欲しいと願います。