5月半ばの戸隠森林植物園での野鳥散策です(4回目、最終回)。
陽が昇るにつれて、カメラマンや観光客が増え始めました。
狭い散策路に大勢が群れるわけにはいかないため、適度に距離をとりながら散策を続けます。
この日、様々な野鳥と人々で賑わう園内で、観察頻度が最も高かったのはアカハラでした。
ミズバショウに隠れながら、アカハラ♂が餌を探していました。
離れた場所には、アカハラ♀もいました。
多くのカメラマンがカメラを向ける中、堂々と近付いてきたアカハラ♂です。
「フレームからはみ出してしまった」と何人もが苦笑いしていました。
独りで散策中、散策路の脇に飛び出してきたアカハラ♂。
独占インタビューならぬ、独占観察会でした。
アカハラを多く見かける一方で、キビタキはあまり見かけませんでした。
たまに囀りを耳にするくらいの頻度です。
それでも、撮影できる場所まで来てくれました。
綺麗な囀りで、通りかかる人を魅了していました。
キビタキ♀(多分)もいました。
囀らないので、♂よりも見つける難易度が高いです。
この他、コサメビタキやクロツグミなどの姿も見かけました。
珍しく、サシバやノスリなどの猛禽類の姿も、樹上にみかけます。
結果、前回(25種)よりも観察できた種類に恵まれました。
【観察できた野鳥】(順不同)
カイツブリ、カルガモ、キンクロハジロ、オシドリ、アオサギ、トビ、サシバ、ノスリ、
ハシボソガラス、ノジコ、アオジ、カケス、ヒガラ、コガラ、シジュウカラ、、ゴジュウカラ、
エナガ、モズ、ミソサザイ、アカゲラ、オオアカゲラ、アオゲラ、コゲラ、キバシリ、
アカハラ、クロツグミ、キビタキ、コサメビタキ、キセキレイ、コルリ
計30種
(声のみ:ウグイス、ツツドリ、キジバト)
じつは、今回の目的の野鳥であるコルリにも出会えました。
カメラマン(コルリ狙い?)で賑わう入り口付近を避けて、かなり奥地まで進みました。
過去にコルリが観察されたという場所では、姿どころか鳴き声さえしません。
通り過ぎて、園内をくまなく歩き回ってみました。
「ヒッ、ヒッ、ヒッ、ヒッ、・・・・・ピーヒョイ、ピーヒョイ、チョリリリリリリー」
笹藪の中から、特徴的な鳴き声が聴こえてきます。
鳴き声を覚えた甲斐がありました。
緊張しながらしばらく待っていると、その時が来ました。
初見、初撮りです。
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お粗末な画像になりました。
一応、画面中央に居ます。
後ろの背景にピントが合ってしまい、激しいピンボケ写真になってしまいました。
藪の中から目の前に出て来てくれたのは、一瞬でした。
「しまった」と思った時には、奥に隠れてしまいます。
その後も笹藪の隙間からチラリと見える事はありましたが、出て来てはくれません。
それでも、念願の初観察でした。
次回こそはしっかりと撮影しようと心に誓います。
今回のコルリの姿は、心のフィルムに焼き付けました。