珍しい鳥、難しい鳥(コサメビタキ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

4月28日の事です。

いつもの自然公園で、奇妙な小鳥に出会いました。

 

 

いつものように野鳥の姿を求めて園内を散策します。

目立つ場所で、ヒヨドリが大きな声で鳴いていました。

 

 

 

そんなヒヨドリから視線を落とすと、葉の大きくなり始めた桜の樹に1羽の小鳥が居ました。

鳴きもせず、じっと枝に止まって動きません。

 

 

 

目先が白く、嘴の基部が黄色いため、コサメビタキだと思いました。

ただ、それにしては全体的に丸っこいフォルムです。

巣立って間もない幼鳥なのかもしれません。

親鳥がやって来るのを待っていたのでしょうか。

時折、短距離を飛びますが、どうにも飛び慣れていない様子でした。

 

 

 

幼鳥だとしたら、いったい何時頃に生まれたのでしょうか。

Wikipediaによると、コサメビタキの繁殖は5~6月のようです。

昨年、戸隠森林植物園で出会ったコサメビタキも、その頃に子育てをしていました。

だとすると、コサメビタキの幼鳥の出現時期としては4月下旬は早過ぎます。

 

 

 

私は未だ見た事がないのですが、オジロビタキ♀にも似ている気がしました。

尾羽を上にあげている姿も、図鑑にそっくりです。

 

 

 

最終的にコサメビタキと判断しました。

寒くて体を膨らましていただけなのかもしれません。

いつか、喉元の黄色いオジロビタキ♂に会ってみたいものです。

 

 

この日、散策中に出会った男性から、数日前に珍鳥が来ていたとの情報を頂きました。

芝生が好きで、長い嘴を持ち、冠羽が八つに見える、アレです。

どうやら、同じ公園内でも、私が普段散策しない場所に来ていたようでした。

今年は既に通り抜けてしまった上、毎年確認出来るわけでもないようです。

惜しい事をしましたが、こればかりは運と情報網です。

根気よく続けていれば、会える機会もある事でしょう。