野鳥観察を続けていると、様々な種について詳しくなったつもりになります。
実際に見た種を、野鳥図鑑と照らし合わせて理解を深めていました。
が、時に見慣れたつもりの種についても違和感を覚える事があります。
新潟市にある鳥屋野潟公園を散策中の事です。
雑木林で、1羽のヒタキに出会いました。
コサメビタキのようです。
囀りはせず、高い場所にある木の枝の先に静かに留まっていました。
暫くすると、少しだけ近寄ってくれます。
それでも、まだ見上げる位置にいたため、アングルは同じままでした。
普段は秋の渡りの時期(9~10月)にみかけますが、11月に出会うのは初めてです。
観察を続けているうちに、少し違和感を覚えました。
コサメビタキにしては、白っぽい上に少し黄色味がある気がします。
もしかするとオジロビタキ(未見)では…と期待してしまいました。
陽の当たり方で、いつもとは違う雰囲気に感じたせいです。
マイフィールド以外だと、そこで出会う事のある種についての経験が少ないため、迷う事があります。
現場で首を傾げつつ、帰宅してからも野鳥図鑑や過去の画像と睨めっこをしました。
最終的には、やはりコサメビタキとの結論に至ります。
未だ見ぬ種を期待して、脳内補正をかけてしまうのはバードウォッチャーの性(さが)かも知れません。
以前、撮影したコサメビタキ(2021年8月)。