1年ほど前の事です。
たまに行く河川敷の公園で、羽根を拾いました。
川の支流の傍で、散策路の脇にたくさんの羽根が散らばっていました。
おそらく、猛禽に捕食された後なのでしょう。
傍にはカラスやトビ、少し離れた場所にはノスリがいました。
近くには、カルガモ、コガモ、マガモ、オオバンなどの水鳥が群れています。
亡くなられた野鳥にお悔やみ申し上げるとともに、羽根の持ち主を想像しました。
フワフワの羽根に紛れて、翼鏡らしき部位を見つけました。
部分的にある緑色の光沢が綺麗です。
それほど大きな羽根ではありません。
この羽根の持ち主を特定するのは、難しくはありませんでした。
コガモの羽根です。
落ちていた他の羽根の特徴から、コガモ♀のものと考えます。
カモの集まる水辺の周辺では、多くのカモ類の羽根を見かけます。
しかし、似たような羽根が多く、持ち主を同定する事が出来ません。
翼鏡のように特徴的な羽根を拾う機会はとても少ないため、とても貴重でした。
これからの季節は、鳥たちの巣作りが始まります。
こうした羽根は、大切な巣材の一部として活用される事でしょう。
※注意
落ちている羽根には様々なゴミ・雑菌(鳥インフルエンザetc.)・寄生虫(ダニetc.)が付着している可能性が高いです。ここで紹介した羽根については、所持していたビニール袋などを用いて直接触れる事が少なくなるよう配慮し、帰宅後は以下の処理をしています。
①微温湯でゆすいで汚れを落とす
②中性洗剤(洗濯用洗剤)に1日以上浸した後に洗う
③ドライヤーで乾燥させる
④1日以上自然乾燥させる
また、拾った羽根がトキ等の「国内希少野生動植物種」にあたる場合、拾う事は禁止されていませんが、販売や譲渡などは「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」により禁止され、罰則も定められているそうです。
羽根を拾って楽しむ場合は、以上の点にご注意ください。