この羽根の持ち主は…、その3(羽根) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

1年ほど前の事です。

たまに行く河川敷の公園で、羽根を拾いました。

 

 

川の支流の傍で、散策路の脇にたくさんの羽根が散らばっていました。

おそらく、猛禽に捕食された後なのでしょう。

傍にはカラスやトビ、少し離れた場所にはノスリがいました。

近くには、カルガモ、コガモ、マガモ、オオバンなどの水鳥が群れています。

 

亡くなられた野鳥にお悔やみ申し上げるとともに、羽根の持ち主を想像しました。

 

 

 

 

フワフワの羽根に紛れて、翼鏡らしき部位を見つけました。

部分的にある緑色の光沢が綺麗です。

それほど大きな羽根ではありません。

この羽根の持ち主を特定するのは、難しくはありませんでした。

 

 

コガモの羽根です。

 

 

 

 

落ちていた他の羽根の特徴から、コガモ♀のものと考えます。

カモの集まる水辺の周辺では、多くのカモ類の羽根を見かけます。

しかし、似たような羽根が多く、持ち主を同定する事が出来ません。

翼鏡のように特徴的な羽根を拾う機会はとても少ないため、とても貴重でした。

 

 

これからの季節は、鳥たちの巣作りが始まります。

こうした羽根は、大切な巣材の一部として活用される事でしょう。

 

 

 


※注意

 落ちている羽根には様々なゴミ・雑菌(鳥インフルエンザetc.)・寄生虫(ダニetc.)が付着している可能性が高いです。ここで紹介した羽根については、所持していたビニール袋などを用いて直接触れる事が少なくなるよう配慮し、帰宅後は以下の処理をしています。

 

①微温湯でゆすいで汚れを落とす

②中性洗剤(洗濯用洗剤)に1日以上浸した後に洗う

③ドライヤーで乾燥させる

④1日以上自然乾燥させる

 

また、拾った羽根がトキ等の「国内希少野生動植物種」にあたる場合、拾う事は禁止されていませんが、販売や譲渡などは「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」により禁止され、罰則も定められているそうです。

羽根を拾って楽しむ場合は、以上の点にご注意ください。