上の写真は、瓢湖の湖岸にあるハクチョウの像です。
先週末、新潟県阿賀野市にある瓢湖に行ってきました。
瓢湖は、新潟県でも有数の白鳥の飛来地です。
天気はイマイチでしたが、冬のうちに1度は訪れたいと思い、足を運びました。
到着早々、湖にはハクチョウやカモ類で賑わっていました。
9時に着いたので、ちょうど3代目白鳥おじさんによる餌やりの時間です。
水鳥達の喧騒の中、観察をしました。
すでに白鳥たちは湖の周囲に餌を採りに行ってしまったのか、数は少なめでした。
ピークには6000羽を超える白鳥ですが、2月25日時点での飛来数は693羽なのだそうです。
北帰行も始まっているのでしょう。
集まるカモはオナガガモが圧倒的に多く、次いでヒドリガモ、ホシハジロ、マガモと続きます。
カルガモ、オオバン、コガモ、ハシビロガモも見かけました。
白鳥おじさんが、パンの耳や籾米の入ったバケツを準備している傍からドバト達が盗み食いをします。
カモ達も餌がもらえる場所や時間がわかっているのか、周囲はイモ洗い状態に…
白鳥おじさんが餌を撒き始めると、途端に殺気立ちます。
広範囲に何回にも分けて撒いているため、後を追いかけて水鳥の群れも形を変えます。
準備中のバケツの中に体ごと入ってしまう、ドバト達。
オナガガモの♀達が物欲しそうに見つめていました。
順調に餌を撒いていた白鳥おじさんですが、撒き終わった後に何やら係の人と話し込んでいます。
どうやら、白鳥の中に特別な個体がいるようでした。
彼の指さす方向を確認してみると、首に何かを巻き付けたコハクチョウがいました。
太陽電池で動く、発信機か何かでしょうか。
首環だけでは、よくわかりません。
しばらくすると餌を食べに上陸してくれたので、足環も確認することが出来ました。
画像ではわかりにくいかもしれませんが、右足に「MOSKVA AA3837」、左足に「A34」とありました。
どうやら、ロシアでつけられた標識のようです。
係の人が何やら携帯電話で連絡をとると、どこからともなく数人のカメラマンがやって来ました。
研究か何かをされている方々なのだと思います。
どのような内容なのか気になりますが、恐れ多くて尋ねる事は出来ませんでした。
現在、ロシアはウクライナに侵攻する事で世界から大きな非難を浴びています。
野鳥以外の事をここで話題にする事は避けたいのですが、国を越えて協力し合える事があります。
渡り鳥の研究などは、そのうちの1つだと思います。
戦争と野鳥研究を同じレベルで語る自体がナンセンスですが、この白鳥を観て、独り思いました。
このブログを書いている際、停戦交渉が終了したとのニュースを知りました。
早く、戦闘行為が終わる事を祈っています。
~おまけ~
瓢湖の周囲にあるフェンスの一部に、沢山の羽根が付着していました。
湖からは風下になるため、どうやら羽根が根元から突き刺さったようです。
自然に抜け落ちた羽根だと思いますが、大量の羽根が落ちているとドキッとします。
この羽根の持ち主は、、、、特定できそうにありません。