河川敷を散策した時のことです。
雪原の中、露出した地面で蠢く野鳥を見つけました。
オオバンとコガモです。
どうやら、泥の中で食べ物を探しているようでした。
画像には映っていませんが、オオバンが4羽とコガモ♀が1羽の構成です。
それなりに離れた場所から撮影していましたが、早々に気付かれてしまいました。
冬は葉を落とす木々が多く、足場も悪いので、観察のために隠れる場所に困ります。
オオバンが、迷惑そうにこちらを睨みます。
心の中で適当に謝りつつ、去り行く姿を観察しました。
水かきの役割をする特徴的な足(弁足)がしっかり確認できます。
雪の上でもスノーシューのような役割がありそうでした。
そんなオオバンとは対照的に、泥に向かって近づくカモがいます。
コガモの♀でした。
オオバン達が占拠していた泥場を目指して、慎重に近付きます。
嘴から、草の根らしき物体がぶら下がっていました。
別の場所で食事をしていたのかもしれません。
残っていたコガモと、仲良く餌を探すのかと思いきや、喧嘩が始まりました。
割と激しく、嘴で相手の首元を突き合います。
大人しそうな顔をして、実は気性が荒いのかもしれません。
20秒ほどの攻防でしたが、後からやって来たコガモが場所を変える事で決着します。
短くも、小さな争いでした。
少し離れれば、喧嘩をせずに採餌できるくらいの泥場のスペースがあります。
泥場への入り口付近に陣取っていたために、喧嘩となったのでしょう。
もともと居たコガモは、一心不乱に泥の中に嘴を突っ込んでいました。
何を食べているのかは不明ですが、よほど気に入っている場所なのだと思います。
遠くでその様子を見ていた、コガモの♂がいました。
彼も泥場に近付こうとしていましたが、2羽の争いを見て、その歩みを止めます。
♀同士の喧嘩に、恐れをなしたのかもしれません。
気付いた♀が、♂に視線を向けます。
威嚇なのでしょうか、それとも食事に誘っているのでしょうか。
この先が気になり、そのまま観察を続けようと思いましたが、突然の中断となります。
傍の道をランニングする男性に驚いてしまい、野鳥は全て飛び去ってしまいました。
残念ですが、仕方ありません。
ちなみに、散策路は全て雪に覆われていました。
足首まで埋まるくらいの雪道でランニングとは……^^;