命を繋ぐ小川(キセキレイ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

1月15日(土曜日)の事です。

天気予報は雪マークでしたが、日が差していました。

野鳥を探しに、市内の自然公園に出かけます。

 

 

 

 

普段から行き慣れているそこは、雪景色でした。

落葉している木々も多いのですが、鳥の気配はありません。

そんな時は、園内の人工の小川を訪ねる事にしています。

冬季はポンプが止まりますが、上流から少量の湧き水が出ているため、凍結しません。

おかげで僅かな河原が露出し、野鳥の冬の大切な採餌場所になります。

 

 

到着早々に、小川から飛び出す鳥を見つけます。

上方の枝に止まり、こちらを見ていました。

トラツグミです。

 

 

アッサリと上流に向かって逃げられてしまいました。

後を追うような形で、小川沿いに上流に向かいます。

 

 

常連さんであるセグロセキレイを見つけました。

やはり、餌を探しているようでした。

嘴の先で捕らえた物は、小虫のようにも何かの種子にも見えます。

 

 

 

次に現れてくれたのは、キセキレイでした。

夏は内陸の渓流等で過ごしますが、ここでは冬にだけよく見かけます。

普段は警戒心が強いのですが、この日はお腹が空いているのか採餌に集中していました。

 

 

 

運よく、冬眠していたカメムシを見つけたようです。

そういえば、野鳥は臭いに対して鈍感だと聞きます。

なるほど、カメムシを食べるのにはちょうど良いのかもしれません。

 

 

 

何度も咥えなおしていました。

振り回して、足を落とそうとしています。

飲み込むのに邪魔なのでしょう。

ようやく飲み込んだと思ったら、さっさと飛び去ってしまいました。

 

 

 

小川の傍の枯れ木に、アオゲラがやってきました。

時折、木を突く音が静かな公園内に響きます。

長い舌を使って、木の中に潜む虫を食べていました。

 

 

 

ひと通りの散策を終えて、帰路につきます。

先程の小川の脇で、再びキセキレイを見かけました。

雪に覆われている道を歩いていたため、印象が異なります。

…レモン味のかき氷のようでした。