懐かしい風景(スズメ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

新潟県に住むようになってから、車での生活が中心です。

電車やバスもありますが、都会に比べると便数が少なく、どうしても車に頼らざるを得ません。

そうなると必然的に歩く頻度が減り、都会に住んでいた頃に比べて運動不足になった事が意外でした。

 

 

野鳥散策でも、目的地までは車で移動します。

車での移動中、大型の野鳥(カラス、トビなど)ならば発見できます。

しかし、小鳥は群れていないと気付く事ができません。

先日、野鳥散策の目的地に行く途中の田圃にて、スズメの群れをみかけました。

 

 

 

 

10羽以上が電線にとまっていました。

しばらく眺めていると、彼方此方から小さな群れがやって来て、50羽を超える数になりました。

田圃の中にかなりの数が隠れていたようです。

 

 

 

 

みんなで仲良く、移動していました。

群れるスズメのほとんどは、その年生まれた若鳥が多いのだそうです。

よく見ると嘴の基部が黄色い個体が多いです。

もっとも、嘴の基部が黄色い成鳥もいるそうなので、一概に若鳥だと断定できません。

 

 

 

 

新潟県は、全国有数の稲作地帯です。

米好きのスズメが数多くいるのだと思っていましたが、意外に出会う頻度は多くありません。

その理由として、

 

① 田圃が多い(広い)ため、スズメの数が多くても出会う確率が少ない。

② 観察者(私)が車移動のため、目につき難い。

③ 冬季は雪の少ない南の地域に移動している。

 

などと、考察してみました。

 

 

地域は違いますが、私が小学生の頃は通学路の田圃でよくスズメの群れを見つけました。

電線に数多くのスズメがとまる光景を、とても懐かしいと感じます。

その当時に比べると、最近ではスズメに出会う頻度はとても少ないです。

私自身の生活の変化による影響が最も大きいのだと思いますが、何となく気になりました。

 

 

ネットで調べてみると、ここ20年でスズメの数が5分の1に減ってしまっているのだそうです。

民家が減り、マンションなどが増えたために、スズメが営巣する場所が減った事もその一因だとか。

人間の生活の変化は、野鳥にも大きな影響を及ぼします。

何が出来るわけでもないのですが、今後もスズメの存在を見守りたいです。

 

 

この日、別の意味でスズメを見つめている存在を見つけました。

離れた電柱にとまる、ノスリです。

ノスリはネズミ類や昆虫の他、鳥類も捕食します。

彼らにとっても、餌となる対象の数は気になるのでしょう。