苦みのある経験(スズメ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

自然公園でスズメの群れを見かけました。

その年生まれたばかりの若いスズメは群れを作ります。

このスズメの群れも、嘴の基部がまだ黄色い若いスズメで構成されていました。

 

 

芝生の上をピョンピョンとホッピングしながら、餌を探しています。

何かを咥え、近くの木の上に移動しました。

 

 

赤くて小さな何かを食んでいます。

最初は、ヤマグワ等の赤い実だと思っていました。

拡大してみると、白い斑点のついた赤い前翅と薄い膜のような後翅が確認できました。

おそらく、シロホシテントウ(テントウムシの仲間)を捕らえたのだと思います。

嘴で啄み、何度も吐き出しながら、何とか完食しました。

 

 

一般的にテントウムシは、攻撃されると刺激臭や苦みを持つ体液を分泌します。

そのため、外敵に捕食されにくいそうですが、この若いスズメには関係なかったのかもしれません。

それでも、何度も吐き出していたので、何も感じないわけではないようでした。

餌となる獲物の善し悪しを経験し、学んでいくのでしょう。