小さな神社への参拝(トビ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

休日に時間が出来たので、市外に足を延ばす事にしました。

以前に見つけた小さな神社が目的地です。

小さな神社ではありますが、延喜式内社なので歴史ある由緒正しい神社です。

 

 

今はあまりお参りする事は少なくなりましたが、実は昔から寺社仏閣を巡るのが好きです。

旅行や仕事の出張の合い間に、よく参拝に行きました。

御朱印帳も30冊以上になるため、我ながら凄い回数をお参りしたのだと呆れます。

 

 

境内は決して広くはないのですが、綺麗に清掃されていて気持ちが良いです。

拝殿の中にも自由に入らせて頂けるのですが、そこには書置きの御朱印が置いてありました。

御朱印には手書きの小さな挿絵が入っており、眺めているとホッコリします。

前回は朝顔、今回は栗の実でした。

 

 

そんな神社の傍には小川が流れており、周囲には田園が広がります。

既に稲刈りは終わっているため寂しい感じはしますが、小川の周囲には雑草が茂っています。

そんな雑草が不自然に揺れ動きました。

1羽の野鳥が潜んでいたようです。

 

 

 

 

ホオジロ♀でした。

ススキ(もしくはオギ?)の茎に器用に掴まっています。

 

 

 

 

・・・訂正します。

風に吹かれてバランスを崩し、落ちかけていました。

 

 

そんなホオジロを笑うかのように、上空からトビの声がします。

青空をバックに、悠然と旋回していました。

 

 

 

 

と、近くの林から黒い影が飛び出し、トビを猛然と追いかけ始めました。

 

 

 

 

カラスでした。

おそらくは、ハシボソガラスだと思います。

小回りの利くカラスが、1対1にもかかわらず、ひと回りは大きいトビを圧倒していました。

尾羽を啄むなどして、執拗に追いかけまわします。

何度か絡み合いますが、なかなかピントが合いません。

 

 

 

 

カラスの縄張りに入ってしまったからなのでしょう。

カラスに追われながら、トビは彼方に飛び去って行きました。

カラスとトビならば、私は何となくトビを応援してあげたくなってしまいます。

 

 

ふと思い出します。

熊野那智大社のシンボルはヤタガラス(3本足のカラス)です。

鷲(ワシ)をシンボルとする神社(浅草にある鷲神社etc.)もあります。

 

そういえば、鳶(トビ)をシンボルとする神社はあまり聞きません。

トビはあまり人気がないのかもしれませんね。