今回の話題は野鳥ではありません。
海岸散策中、色々な物が打ち上げられています。
一番目につくのは、やはりゴミです。
殆どがペットボトルやその他のプラスチックです。
日本語の他、漢字のみやハングル語で記載されたものもあります。
おそらくは海の向こうから、遥々やって来たのでしょう。
大きいゴミだと、漁具(ブイや網)や発泡スチロールの箱なんかもあります。
様々な漂流物が落ちている浜辺で、奇妙なものを見つけました。
牛乳瓶の蓋のような円形で扁平な物体ですが、キラキラと綺麗です。
周囲にいくつも落ちていました。
1つ手に取ってみると、思いのほか柔らかく、軽く湿った段ボールのようです。
投げると風に流されてコロコロと転がりました。
似たようなものに、カシパンというウニの仲間がいますが、少し形が違います。
何だろうと思いながら歩いていると、正体が分かりました。
離れた場所に透き通った青いクラゲが数匹、打ち上っていたのです。
そのクラゲの中心部分が先程の物体だったようです。
青く小さなクラゲ。
クラゲの裏面。
カツオノエボシという危険な毒を持つクラゲを知っていましたが、それとも形が違います。
帰宅して調べてみたら、ギンカクラゲというクラゲでした。
名前の通り、中心部が銀貨の形をしたクラゲです。
青い触手は毒を有しており、不用意に触れると刺される可能性があります。
不用意に素手で触れてしまいましたが、落ちている物は触らないようにしないといけません。
ギンカクラゲは暖海に生息しており、黒潮に乗って漂着するそうです。
台風などの後に太平洋側で見つかる事があるようですが、ここは日本海側です。
不思議ですね。
去り際に、親子連れとすれ違いました。
「これ、何ー?」
先行していた小さな子供が青いクラゲに興味を持ったようです。
直ぐに父親が声をあげます。
「クラゲだから触っちゃだめだよ!」
自然と触れ合いながら(クラゲには触れず)、色々と教わる事が出来る環境は素敵だと思いました。