その日の昼頃、シギチを探して市内の海岸を散策しました。
いつも行く海岸の河口付近で、久し振りにカワセミに出会います。
前回、カワセミの写真を撮れたのは春でした。
下嘴が黒いので♂、胸部がまだ黒っぽいので若鳥だと思います。
枝に止まって水面を眺める姿は、まるで釣り人のようです。
狩りの瞬間を狙いたかったのですが、枝先からほとんど動きませんでした。
たまに通る通行人に驚いて、少しずつ移動しますが、最後は陸地の方に飛び去ってしまいます。
その後は気持ちを切り替えて浜辺を散策し、トウネン達を思う存分に撮影しました。
同じ日、夕方頃に再び同じ海岸を訪れました。
ポチャンという音に誘われてカメラを向けると、カワセミが透明なエビを捕らえた後でした。
エビを枝に打ち付けながら、美味しそうに飲み込みます。
自然の営みを感じる瞬間ですが、カワセミの後ろ(画面の右側)にある透明な釣り糸らしき糸玉が気になります。
背後からゆっくりと近付いて、コンクリートの地面越しに御尊顔を拝します。
青い部分ばかりに目が行ってしまいますが、顔も青や橙や白などでカラフルです。
既にこちらに気付いていたのか、視線はこちらに向いていました。
全身を写したかったのですが、これ以上は近付けません。
以降、同じ場所で何度もカワセミを見つける事が出来ました。
何枚も写真を撮りましたが、この写真が一番のお気に入りです。