『精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方』(樺沢 紫苑) | 読書ブログ

読書ブログ

読書で幸せをみつけましょう

『精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方』(樺沢 紫苑)の中で著者は

 

「職場を自分の思うようにコントロールする」ことは、労多く、実り少ない。

 

あるいは、時間がかかる。

 

疲れるだけです。

 

一方で「アフター5を楽しむ」ことは、あなたの「意志」があれば、今日からできるのです。コントロールできない職場を無理してコントロールするのか。

 

コントロールできる時間帯に、好きなことをして楽しむのか?どちらが「楽」かは、一目瞭然です。

 

と述べています。

 

「職場を自分の思うようにコントロールする」

 

この言葉を読んで、思わずうなずいてしまいました。

 

私たちはどうしても、上司や同僚との関係、職場の仕組みなど、自分では変えられないことに力を注ぎすぎてしまう傾向があると思います。

 

しかし一般的に「自分がコントロールできる領域に意識を向けること」が、ストレスを減らし幸福度を高める最も効果的な方法だとされています。

 

いわゆる「コントロールの輪」の考え方です。

 

自分の力でどうにもならないことを手放し、「自分の選択で変えられること」にエネルギーを注ぐ。

 

それだけで、同じ環境の中でも心の疲れ方が全く違ってきます。

 

著者の言う「アフター5を楽しむ」という提案は、まさにその実践。

 

職場を変えようとするよりも、仕事が終わったあとの時間を自分の意思で楽しむことにシフトする。

 

それは単なる気分転換ではなく、「自己効力感(自分には人生をよくする力があるという感覚)」を育てる行動でもあります。

たとえば、散歩しながら耳読で本を聴く、資格取得の勉強を少しだけ進めてみる。

 

小さな行動でも「自分で選んでいる」という感覚が、日々の満足度を大きく変えていきます。

 

仕事中心の一日から、「自分中心の一日」へ。

 

職場を無理にコントロールするより、自分の時間をコントロールする。

 

その積み重ねが、やがて幸福感を育ててくれるのだと思います。