『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才 』(今井孝)の中で著者は
多くの人がそう感じるように、充実した毎日とは、すべての時間が充実している必要はなく、たった2時間を最高に充実させるだけでいいのです。 24時間のうちの2時間を「最高のひととき」にするだけ――。
そう、いつも幸せな成功者の彼ら彼女らは、たった「2時間」の使い方の天才だったのです。
と述べています。
著者の考え方は、とても心を軽くしてくれるものだと思います。
私たちはどうしても「1日24時間を充実させなければ」「もっと効率的に過ごさなければ」と焦ってしまいます。けれども、完璧を求めるあまり疲れてしまったり、結局なにもできなかったと落ち込んでしまったりすることもあります。
そんなとき、「たった2時間でいい」と言われると、すごく現実的で、同時に安心感があります。
もし朝の2時間を大切に使えば、その日一日が前向きに始められますし、夜の2時間を充実させれば「いい1日だった」と振り返ることができます。つまり、たった一部の時間を丁寧に過ごすだけで、一日全体の印象が大きく変わるのだと思います。
また、ここで大切なのは「自分にとっての最高の2時間は何か」を考えることなのかもしれません。
読書や勉強にあてる人もいれば、家族との会話や趣味の時間を大切にする人もいるでしょう。
その答えに正解はなく、自分にとって意味があると感じられる時間を過ごすこと自体が、幸せにつながっていくのだと思います。
幸せな人というのは、24時間すべてを完璧に生きている人ではなく、「この時間だけは大切にする」という軸を持っている人なのかもしれません。
私自身も、日々の中で「この2時間だけは大切にする」と決めることで、もっと満たされた時間を過ごしていけるような気がします。