『失敗の本質』（戸部良一）の中で著者は
沖縄作戦の策定のあたって最後まで科学的
思考合理性を主張した八原高級参謀が、日
本軍は精神力や駆け引き的運用の効果を過
度に重視し、科学的検討に欠けるところが
大であると嘆じたのはまさにこのことをさ
しているのである。
と述べています。
日本の組織では幹部が手法をつたえずに、
数字だけ部下に指示し現場が成果をあげら
れないケースは多いのではないでしょうか
。
「兎に角いつまでにいくらの数字をあげろ
」の指示はまさに科学的検討に欠けるのだ
と思います。
今後危機的状況が連続して訪れるであろう
日本では、
日本軍の失敗に学び精神論ではなく
「科学的分析」、「情報収集」、「情報共
有」を徹底してゆけば危機を乗り越えられ
る可能性が高まると思います。