中国古代の文化2 | 読書ブログ

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中国古代の文化(白川静)で次のような
神話を紹介されています。

むかし有シン氏の女子が桑摘みをしていた
ところ、大きな桑の木の空洞のなかに、生
まれたばかりの嬰児を見つけた。

その子の母は伊水のほとりに住んでいたが
、ある夜、神のお告げで、伊水に洪水がお
こることを知り、あくる朝、神に告げられ
たとおり東に十里走りつづけて、その空桑
の木となり、その中に生まれたのが、伊尹
であった。

空桑は、湯王がひでりを祈ったという桑林
の杜を思わせる名である。

おそらくその聖所で歌垣などが行われ、
伊尹はその神の申し子とされたのであろう


その伊尹が神権の授与者として参加するこ
とによって、殷の王朝が成立するのである


商(殷)王朝の時代は人間と自然と神が
密接に関わっていたのだと思います。

その中で祈りが行われたのだと思います。

現代においても、感謝の気持ちを持ち、
祈る事は大変大切な事と思いますが、
日本人の心の中にも息づいているのではな
いでしょうか。

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