前回の記事は、こちら─、
『 ビジネス書のタイトルがやたらと長いのは、なぜ? 』
しかし─、
会社勤めなんぞを始めて数年もすれば
それなりに自分の仕事も分かっては来るし、
数ヶ月から半年先くらいまでを見越した、
仕事にも取り組めるようにはなる。
毎日、大忙しで、
いつしか、いっぱしに仕事が出来ている、
と思い込んでいる、
一人の「 社会人 」が、そこにいる。
ところがどっこい─、
あなたは実際には、
1円だって自分の力で稼いだことはない。
だって、そうだろう?
あなたのクライアントは、
あなたに、お金を払っているわけじゃない。
あなたが所属する会社に、お金を払っているのだ。
あなたは、その担当者であるに過ぎない。
実際─、
あなたが独立し、一個人として、
その取り引き先から、同様の仕事を求めても、
相手からは相当、迷惑がられるだろう。
あなたは、その会社の一員として、
与えられた仕事に日々、奔走して来た。
しかし─、
「 どうやってするか? 」
に日々、頭を悩ますことはあっても、
「 何をするか? 」
を決めたことはない。
既に会社があり、
上司がおり、同僚がおり、
取り引き先があり、今日、明日に、
取り組んで行かなければならない仕事がある。
それが─、
あなたがこれまで取り組んで来た、
「 仕事 」の内容だ。
だが─、
会社には、まず、その業界に参入することを決定し、
取り引き先との契約にこぎつけ、
さらには─、
あなたを採用することを、
決定して来た者たちがいるのだ。
ビジネス書には、何も目新しいことは、
書かれてはいない。
当たり前のことが書かれている。
しかし─、
その当たり前のことに、我々は気付かされる。
( 次回へつづく... )
『 トップランナーの話に耳を傾けてはいけない理由とは? 』