何という名前だったかは忘れてしまったが、
以前、読んだ新聞のコラムで、
海外の、あるピアニストが、
次のようなことを述べていた。
◆◇◆◇
自分では満足のいく演奏だった、
感じたリサイタルが、
世間からは、いまいち、
評価されなかったり、
その一方で…、
課題が残る演奏だったと感じたリサイタルが、
思いのほか、好評だったりする。
だから─、
いつの頃からか、そういう、
世間の評価に耳を傾けることを、やめてしまった…。
◆◇◆◇
国際的ピアニストと、自分とを同等に語るのも、
おこがましい話ではあるが、
私の本職はソフトエンジニアであり、
これまで、十年以上に渡り、
ソフト開発の仕事に従事して来た。
その経験から言うと、確かに─、
"こんなこと、大したことではないのだが…"
というような仕事が、ことさら、
上司や周囲の評価を得たり、
その一方で…、
"これって結構、スゴイことをやってはいるのだが…"
というような仕事が、いまいち評価されなかったり、
といったようなことが、往々にしてある。
それどころか─、
場合によっては、マイナスに、
取られてしまうようなことさえある。
もっとも─、
人間が行う評価である以上は、
すべては、主観的であり、
客観的評価などと言うものは有り得ない!
というのは─、
『 情熱プログラマー 』の著者、
Chad Fowler の弁。
しかし─、
評価が真逆になるというのも、
不思議な話である。
こういう話題になると、
決まって沸き起こる議論が…、
( 次回へつづく... )
『 正論を主張する人間の裏に見え隠れする本音 』