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リアル「ご名答!さすがです」
菜々「わ、私が小さい頃に比べても、です。へ、変に突っかからないで下さい」
リアル「高校の歴史に行ってみましょう、昔の私立高校と言ったら、公立高校にいけなかった生徒の受け皿でした。私立隆盛の東京都でも、東大入試合格者数は1970年までは都立日比谷高校がずっとトップ」
イオリス「そんな時代があったんだなあ。それ以降は2018年に9位に入ったきりか…。でも優秀だな」
リアル「首都圏や京阪神を除いた地方の大半は、1990年代に入っても私立は公立の滑り止めみたいな状況。沼津市もそんな状況では?」
千歌「…う、そうですね…」
菜々「音乃木坂学院は昔はどうだったの、凛ちゃん?」
凛「…えーと…、イオリス先生ー」
イオリス「その昔は毎年現役で東大合格者を出したりするなど進学実績も高かった。調べたら面白いこともわかった。最後の東大理三合格者なんだがね」
凛「何か、凄いのかニャ?」
千歌「離散って…。東大が分解しちゃったんですか?」
イオリス「違う!日本一難しい東大理三のこと!音乃木坂学院最後の東大理三合格者が、凛くんが良く知っている子の母親なんだよ。誰の母親だと思う」
凛「…うーん、…誰?」
菜々「日本一難しいなんて言われても、ピンと来ないなあ…」
千歌「私からも遠い世界ですね」
瑞樹「東大理三ったら、東大医学部のことよね」
凛「医学部って、お医者さんになる人が行かなくちゃいけないところだよね」
リアル「そう、お医者さんとかになる人が行くところです」
凛「…もしかして、真姫ちゃんのお母さん?」
イオリス「正解!真姫ちゃんのお母さんこそが、音乃木坂学院最後の東大理三合格者なのだ!」
凛「…へぇー、真姫ちゃんって、お母さんも凄いんだね!」
リアル「他にも何かあるか?」
イオリス「そうだなあ、昔は音楽科があったが2000年代末で閉鎖されたなあ」
※音楽科があったのは、G's版の公式設定です
千歌「イオリス先生、どうして音楽科が無くなっちゃったんですか?」
イオリス「それこそ少子化でだよ」
凛「音楽科は音乃木坂学院の象徴と言っても良かったのに…」
菜々「音楽科に必要な器材ってお金がかかるから、じゃないですかね」
瑞樹「さらに言うと、定員の確保も難しくなってきたからだと思うわ」
イオリス「実技系の学科はコストがかかるからね。定員割れが続くと厳しい」
リアル「そう!やっと重要な話が出てきたな。私立高校の中には、生徒のために工業系や家政系の技能や資格を得られる専門学科があるところも多かった。ところが…」(千歌を見る)
千歌「少子化で維持が難しくなってきた…んですね」
リアル「正解!」
イオリス「反対に普通科の特進コースを強化していくことになったな」
瑞樹「わかるわ。私の出身の大阪でもかつてラグビーで有名だった大阪工大高も2006年には工業科を廃止して、その後常翔学園になって普通の進学校状態ね」
イオリス「大学進学の実績は強いですからね。実業系の功績はなかなか響かないよな」
リアル「一番コストがかからないのが普通科で、次が商業系学科ですからね。次回は工業などの専門学科について触れていきましょう」