I continue to give more of myself and my love. I continue giving my love. My love-giving nature is contagious.
~from Jennifer Lemcke



Aromatic bouquet


奉仕と愛を続けよう。 愛を与え続けます。 愛することは周りに広がり続けるでしょう。











The Time is Now, The Power is Me! I attract to me all that I need and desire in this lifetime in order to fulfil my soul contract and ultimate destiny.
~from Nirvana Woman


時間は「今」、力は「私」!

我が人生の求める必要なもの全て己へ集めたり

我が魂の信託と究極の道を行く為に

涅槃の言葉より

Aromatic bouquet


Aromatic bouquet
読みごたえのある本でした。

題名からして、ハーブに関係する実用書かと思われがちですが違います。違うどころか、英国におけるherbalismの父Nicholas Culpeperの伝記だけにとどまらず、ハーブと医療、政治、宗教、歴史までが彩り鮮やかに説かれている鉄板の一冊なのです。(和訳もでています。記事末尾に記載)


英国を去る直前に、私はたまたまGeofry Museumの本屋で出会ったのですが気付くと周りの同僚も2,3人読んでいる人がいて、その筋ではなかなか評判の本らしいス。

買った時から読んでいたんだけど引っ越しの際に荷物の箱に入れてしまったので日本へ届く間読めず、引っ越しの荷物を解いてからも日本での生活が始まって落ち着かず、暑い暑い去年の夏は読書など全然できず、やっと冬になってからまた読み始めたのですよ。一年くらいブランク空いちゃった。

仕事が忙しくて、休日に読書できるような暇が無く、休み時間とかにせっせと読み進んでいたわけでございます。
本来ならば、日の当たる午後のソファに座って心行くまで本を読むのが理想だけども、現実はそうさせてくれません。腹ただしい事に!

と、この本を読む為に時間調整しなくちゃと思わせるほど魅力的な本だという事です。落ち着いて腰を落ち着けて読みたい本なのです。

この本は、Nicholas Culpeperという英国のハーバル・レメディの基礎を作ったといっても過言でない人の伝記なのですが、この人の生きた時代の社会背景が、英国歴史にとってももっとも重要だった時代でもあり、それがこの人の人生をも左右していたわけなので本書の大部分がこの時代背景に割かれています。

私がどうしてNicholas culpeperの名前を知っているかと言うと英国での元職場と関係があるから、というばかりでなくて、ずいぶん昔から実はなんとなく知っていたのです。

ロンドンのCovent GardenのPiazzaの中に、Culpeper というハーブやアロマ製品を売るお店があります。私の前職場と全く同業者です。ここへはお客としてよく訪れていたのですね。


Aromatic bouquet

Aromatic bouquet

Covent Garden のお店。
帰国する前にも石鹸などを買いました。このサイズは便利。


Aromatic bouquet
初めは、ただのお店の名前だとずっと思っていたの。だけれども、あるとき、その店の名前のはずが人の名前であった事を本屋さんで知ったのよ。それで、ハーバル・レメディをした人なんだなと漠然と認識したのでした。でも、そんな17世紀の人だなんて知りませんでした。


Aromatic bouquet Norwich で買ったハーブ入りのクッション。眠りにつきやすいハーブが入っています。

Culpeperというお店自体、雑貨とかセンス良くてお土産とか自分用によく使っていた。
Aromatic bouquet
ここのペットラインで、Catnipが入った魚の形をしたサシェを我が愛猫に買っていってやったり。ことらは、よだれを垂らして喜んでいましたっけ。


アロマセラピーを勉強している時にはすでにオイルを物色したりしていたのです。ちょっと高いけどね。現在は、ちょっと方向を変えた商品展開をしています。dr.hauschkaとか扱っていたり、自然派化粧品のブランドを紹介していますね。10年くらい前は、雑貨屋さんぽいゆるかわな雰囲気がしたこのお店はここ数年、初心に帰るべくオリジナルブランドだけでなく、こうした他ブランドや、Napierと組んだりして深く、英国ハーバル系マーケットを掘り下げているようにみえます。
元、同業のお店にいただけに気になる。
お店自体は、1920年代からロンドンにあるらしく、今のハーブ系のお店とは違い、もっと薬局に限りなく近いものがあったのではなかったでしょうか。

私はアロマセラピストなので、ハーブの事は専門的には勉強していませんけれども、前の職場は、同じくCovent Gardenにあるハーブ系のお店だったので必然的に知識が蓄積され、独学を強いられてきたので切り離して考えることはできませんでした。アロマセラピーとハーブのつながりとかはここでは話しません。違う内容になるし、ハーブ系の人が眉をひそめる事間違いないから。



Aromatic bouquet

NicholasCulpeperについて書かれた本は沢山あるのですけれど、それまで何故か敬遠して手に取って無かったのが、この本だけは磁石のように吸い付けられました。そして当り!私が知りたかった事は、多分Nicholas Culpeperが収集したハーブの情報ではなくて、彼はどういう人でどういう時代にいた人だったのかということだったから。ハーブの事に関してだったら、Bartramがあるし。Bartram翁は、現代のNicholas Culpeperみたいだね。



この本を読んで、私の中の英国史で欠けていたTudor朝、Stuart朝が押さえられました。この間に起こった Huguenots戦争、宗教革命、プロテスタントの起こり、何故カソリックとプロテスタントの軋轢が始まったのか、black deathとチャールズ一世とEnglish Civil War、そして処刑。いやあ、それはそれは興奮しますね。そうか、そうだったのか!!と。いまさらかい?と言われてしまうけども、それがあるから今の英国があるといっても過言でないわね。

それから、当時の英国の医療の中心は、St.Bartholomew hospitalあたりの、Cityのすぐ北の地域だったのね。17世紀当時のロンドンの生活、通りの名前の記載も細かくされてあって今も残る道だったりするので「へえ、あそこがかあ」と思いをはせるのです。
St.Bartsも今でも営業中のNHSの病院です。
そのすぐそばには、お肉専門のマーケットsmithfield marketがあります。なぜお肉の市場のそばに病院があるかというと、たんなる偶然ではなくて動物の内臓を解剖したりする研究の為に医師や学生が資料として使う為に利用していたのだそうです。その他にも、今はSpeaker's Cornerといって観光名所になっているところだけど、あんまり演説している人こそ見かけないHyde Parkの一角。北東の角っこ。バスでも良く通りましたが。あそこは、昔は、Tyburnと呼ばれてました。Tyburnに連れて行かれるというと、「首つり」の刑に処されるということでした。
そこで処刑された人の体を解剖の練習、勉強の為に病院へ搬送して研究したのだそうです。

Tyburnからoxford streetをずっと歩いて行けますけど、Oxford Circusを過ぎて、tottenham court roadの交差点からShaftsbury avenueに入る横道、Centre pointのすぐ向かいに、St.Gilesという教会があります。その隣にパブがあるんだけども、その昔、処刑される人は牢屋から歩いてOxford Streetをまっすぐいった突き当りのTyburnまで行く最後の中継点でこのパブで最後のお酒を飲んだのだそうです。
ちなみに、仕事帰りにこのパブに行った事あるね。けっこういいパブだよ。

Oxford Streetも今では華やかなお店が一杯のHigh Streetですがそのころは、Tyburn Streetと呼ばれていたのだって。処刑台への道。時代は変わったよね。

本には上の事までは書かれていないけども、今まで見聞きしてきた事がこの本で一つにつながってきたんだね。嬉しい事です。

そんなロンドンの地理的関係のことや、古い壁に囲まれたロンドンの事などもこの本ではまるで私がその時代に行ってみてきたように錯覚させるように描写されているのですね。

丁度、仕事の休み時間にチャールズ一世が処刑される所、ギロチン台、その下に藁を置いて、なんて書いてあって「うわぁ~~」って思いながら読んでました。

Nicholas Culpeperという人もなかなかの苦労人だよ。あれだね、すいすいと事が運んでしまう人よりも、ここぞって時に周辺の影響で出世できなかったり回り道を余儀なくされてきた人の方が、結局は成功できるのだなと思います。小手先で要領のいい人というのはいつの時代でもいますけど、神様はちゃんとみてらっしゃるのさ。
彼の名前のCulpeperという名前の由来みたいなものまで説明されていて、英語の苗字というのは職業性も表わすけれども時として祖先の行いまでもが刻印として残ってしまうような事実も隠されていて解き明かすとなんとも皮肉めいて見えてきてしまいます。Culpeperは家族がウェールズ出身だったそうです。
そうそう、それで古英語の知識とか苗字の由来などの話もできますね。この本面白いでしょう。

でも、私と同じように感動してくれる人は少ないんだよね。いいもん、恋人にいうから。こういう話は、あの人とでないと。

おそらく、ハーブに興味を持っていてこの本を手にした人はこの本にがっかりするか、感動するかの二手に分かれると思います。歴史の本なら、ハーブの所に置くなよ!と思う人もいるでしょう。
けれどねえ、歴史も知っておくことは大事ですよ。Chemical constituentを知ることと同じく。とかく歴史は軽視される運命にあるのですが、何故、いまここにあるのか、これはどういう経緯をたどってきたのかと疑問が湧いてくるとしたら、Questoする価値はそこにあると思いませんか?

私にとっては、こういう本が読みたかったという、非常にツボな本だったので紹介させていただきました。ああ、知識欲が満たされて非常にご満悦です。


さらに、The guardianの書評




The Herbalist: Nicholas Culpeper and the Fight .../Benjamin Woolley
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本草家カルペパー―ハーブを広めた先駆者の闘い/ベンジャミン ウリー
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