安倍晋三元首相のルーツ | ねりえ日和

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本州の西の端・下関から 石碑やモニュメントを中心に

安倍晋三元首相の逝去から1週間。

安倍元首相のルーツを探ってみたいと思い、

家系図を作ってみました。

 

PCに保存いただければ、

大きめの画像でご覧いただけると思います。

 

 

安倍氏の祖は、平安時代、

前九年の役で源頼義に敗れた安倍頼時(頼良)の子・

安倍宗任(鳥海三郎)だとされています。

江戸時代には大庄屋だったそうです。

 

明治時代になり、「安倍家中興の祖」と言われる

曾祖伯父(曾祖母の兄)の慎太郎が

山口県会議員となりますが、32歳で死亡。

その甥で安倍元首相の祖父・寛は、

地元で「大津聖人」「今松陰」と慕われ、

衆議院議員を2期務めました

(「大津」は山口県の地名、「松陰」は吉田松陰)が、

51歳で急死。

その息子で安倍元首相の父・晋太郎は、

衆議院議員を11期務め、

外務大臣などの要職を歴任しましたが、

首相就任を前に67歳で亡くなりました。

 

そして、その次男が安倍晋三元首相です。

衆議院議員を務めること10期、

平成18年(2006年)には戦後最年少で

内閣総理大臣に就任、

その後一旦首相の座を降りますが、

平成24年(2012年)に再び就任。

一度辞任した内閣総理大臣が再度就任するのは、

戦後2人目、現行憲法下では初の出来事でした。

連続在職日数2822日・通算在職日数3188日は、

いずれも歴代最長記録です。


安倍元首相のルーツをたどると、

政治家(に含むことができる人物)が非常に多いです。

家系図の黄色の部分がそれにあたります。

それも、著名な人物が多数おり、

安倍元首相の母方の祖父は、元首相の岸信介、

その弟も元首相で、ノーベル平和賞を受賞した佐藤栄作、

その2人の叔母の兄は、外務大臣などを務めた松岡洋右です。

 

また、安倍元首相の伯母

(実弟・岸信夫防衛大臣の養母)の父は、

山口県会議長や衆議院議員を務めた田辺譲。

その大叔父に井上馨がいます。

井上馨の甥・伊藤博邦の養父は伊藤博文、

博邦の兄で井上馨自身の養子である勝之助の

養子・井上三郎の実父は桂太郎と、

内閣総理大臣経験者が並びます。

そして、田辺譲の従兄には

実業家で参議院議員も務めた鮎川義介もいるのです。

 

 

〔訂正(令和4年7月27日)〕

家系図を一部訂正しました。

田辺譲・鮎川義介から見た小沢正路・つねを

「母の祖父母」としておりましたが、

「母の父母」の誤りでした。

申し訳ありませんでした。

 

 

〔追記(令和4年8月5日)〕

井上馨と井上勝之助を「養子縁組」で結んでいますが、

勝之助は馨の養女と結婚しているそうです。

なので、婿養子なのかもしれませんが、確定できていません。

 

また、より深掘りした家系図を掲載しました。

↓こちら