功山寺・御山三十三ヶ所霊場1 御山観音参道、大乗妙典一字一石(功山寺) | ねりえ日和

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本州の西の端・下関から 石碑やモニュメントを中心に

 

GWの長府はあまり観光客がいません。

功山寺も静かなものです。

 

 

功山寺の墓地入ってすぐの場所に

「御山三十三ヶ所霊場」への参道があります。

 

「33」という数字は、観音様が世の中を救う時に

33の姿に変わるとされていることに由来します。

西国三十三所札所に由来する観音像が建てられており、

それとは別に、聖観音尊像が建立されています。

 

 

 

参道入って間もなく、「御山観音参道」と記された碑があります。

 

前回も申し上げましたが、このブログでは

案内標識は原則碑に含めないと整理しています。

しかし、この碑は観光名所である功山寺の境内にありながら

観光客の目につきにくい場所にあり、

特にご紹介したいと思ったため、

ねりえの中では石碑としてご紹介しています。

 

 

 

聖観音尊像。

台座の背面に寄進者の一覧があるのですが、

その文字の様子から、

昭和初期くらいに建立されたものと思われます。

 

 

 

山道を進んでいきます。

 

 

 

基本的に、各観音像の台座に文字は入っていないのですが、

第4番の弥勒菩薩像の台座には

「大乗妙典一字一石」と記されています。

 

「大乗妙典」とは、法華経(妙法蓮華経)のことです。

「一字一石」とあるのは、

小石に1字ずつ経文を記したということです。

昭和6年(1931年)に祈願されたものです。

 

 

 

第18番如意輪観世音像の前面は展望台になっています。

 

 

霊場参道入口の場所はこちらです。

 

 

次回へ続きます。