(flower designer 重乃さんのリース)
MIYUKIです。
立春の頃が皮肉にも寒さが一番厳しくなります。
それでも日中の日差しが、やはり春が近づいてきている事をなんとなく感じさせてくれるようになってきます。ウキウキ・・
さて2月。
恵方巻の次に来るのは、やはりバレンタインのチョコレート。
みなさんはどのようにされているのでしょうか?
この私も、6~7年前までは、リアルに手ごろなチョコレートを買って夫にプレゼントしていたのですが、今ではその手ごろなチョコレートさえも与えられることのなくなった・・ちょっと可哀想な夫です・・
娘に期待ですかね~(笑)
私が結婚前の20代の頃・・・まだ「義理チョコ」などというものが存在しなかった時代の、アルバイト先での話しです。
当時、コンピューターが色々な所に導入され始めたころで、様々な情報を記録させるための下書きを作るアルバイトがありました。
ただ黙々と用紙に情報を書き入れていく単調な毎日・・楽しみは地下食堂の(安い)ランチ…刺激が欲しい、変化がほしい!
同じバイトをしていた人たちが、みんなこのような退屈な仕事に飽き飽きしていたところにやってきた・・・バレンタイン!
オイルショックの影響か、当時は就職難で、仕事を探しながらのバイトという人が多く、(私もその一人・・)バイトの人たちの年齢も実にバラエティーに富んでいました。
10代の高卒から40~50代位の主婦層までと多種多様な人間模様。
グループのように固まってやっていたので、いつのまにか仲良くなっていって、皆で飲みに行ったりもしていました。
そこに新たに加わった30代位の独身男性。
何人かの古株で、挨拶代わりのいたずらをしようと企みました。
時期は丁度バレンタイン。
明治の板チョコを用意して、中身を段ボールに入れ替えて、30代独身男性の引き出しの中へ・・・
単調な日々にちょっとした刺激を・・・腹を抱えてみんなと大笑いしようと簡単に考えていました・・・
その30代独身男性がなかなか引き出しを開けようとしないのにしびれを切らし、隣の男の人が
「ちょっと引き出しの中にある○○を貸してくれ」
と、なんとか引き出しを開けさせようと試みます。
その辺りから、一気に周りの空気は緊張感であふれ、期待に大きく胸を膨らませ、皆の目がその人に集中しました。
そんな集中砲火に気づきもせず、おもむろに引き出しを開ける30代独人男性・・・どんな反応をするのか、手ぐすねを引いて見守るわれわれ・・・
引き出しの中を見た30代独身男性の目が、明らかに変化しました。
異様な空気に包まれた中(と感じているのは仕掛けた私たちだけですが・・)、さぁ、中をお開けなさい、と期待が溢れてきます。
が、しかし彼の行動は、私たちの期待していたものとは違うものでした。
彼の目はジッと一点のチョコレートに釘付け状態のままキープ。
今にして思うと、全く、まったく予想だにしない出来事が起こると、人間はみなこのように硬直してしまうものなんですね・・・
な、な、なに呆けてるの? 早く開けなさいよ!
私たちは心の中で叫びました!
30代独身男性、ふっと我に返り、何も事を起こすことなく、おもむろに引き出しを閉めました。
う! このちょっと予想に反した行動で、一瞬あたりの空気が揺れる。
リボンも付いていないむき出しの明治のチョコレートのパッケージを、上からほんのちょっと触っただけで、変だと気が付くちゃちなしろもの・・なにゆえ手に取らないのか!
丁度向かいに座っていて、がっくりしてしまった私・・・・
真面目に仕事をしている振りをしながら、上目づかいで彼の顔を見ました。
と、どうでしょう!
30代独身男性の顔が見る見る間に赤らんでくるのが分かりました。
それどころか汗までかき始め、ハンカチを出す始末・・・
アア、、想定外のシナリオ!
どう落とし前をつければいいんじゃ~
皆、無言のままお互いの目を見合い、この先の展開が見えなくなり、少々焦りだす始末。
ちょっと前までは、せえの、で大笑いの予定だったのに、この後始末を誰がどうやってするわけ? この状況からどうやって笑いにもっていくの?
時間が経てば経つほど息苦しくなり、後悔の念が・・・
これ以上この事態を長引かせることは、彼の心をより深く傷つけてしまうことになると判断した隣の男の人が、無理やりチョコレートを取り出し、開けたではありませんか!
その一連の流れを、呆然と眺めていた30代独身男性、事の次第がようやく呑み込めたと見えて、ただただ乾いた笑い声だけがこだまするのでした・・・・
教訓
決して、微妙な年齢の人にはこのようないたずらをしないこと・・・
