練り上げについて | MIYUKI&KAMIOのつぶやきと陶芸のブログ

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陶芸家の夫である尾形香三夫は、2022年に他界しましたが、タイトルをそのままにして、今後も夫婦の思い出を交えて、書いていきたいと思います。

 
KAMIOです。
寒中お見舞い申し上げます。
こちらはこれからが寒さや吹雪の本番です。
ご存知のように私は「練上・練込(ねりあげ・ねりこみ)」という陶芸を長年やり続けています。
最近気が付いたのですが、インスタグラムを垣間見る限りでは「私は練上専門の陶芸作家です」と言って作陶しているのは、日本人が多いかもしれません。
勿論世界各地に練上や練込を作っている人は沢山いるのですが、「その道一筋」で練上(練込)の専門であることをうたっているのは、海外作家で余り見かけません。
また同じ練上でも、海外の陶芸ではマーブル調のようなものが多く、細かく繊細な模様を作っている作家は、日本が圧倒的に多いように思います。
 
多分、昔から日本には「金太郎飴」や「寄木細工」というものがあったせいなのか、色土を使って同じような方法で作る人が沢山います。
そういう事もあり、練上を知らない人にはよく「金太郎飴のようなものですよ」と一言いうと、「あ~、あれと同じね!」と納得してもらえ、「どこを切っても金太郎」のように、模様が底まで通っている事を理解してもらえます。
ひと言で練上・練込と言っても、やはり作り方は人それぞれで、人気のキャラクターや動物などを表現したり、綺麗な幾何学模様を表現したりしていますが、「上手く作っているな~」と感心してしまう作家は、外国に住んでいても、やはり日本人が多く、それも女性が圧倒的に多い。
やはり日本人は器用で、繊細なものを作るのにたけているのかと感じます。多分、練上・練込という陶芸は日本人の体質に合っているのかもしれません。
練上・練込をした事のある人は分かると思いますが、これの一番の問題は「キレ」(ひび割れ)です。
 
 
2色から始まって30色前後の色土を使って作る練上・練込ですが、各色土の収縮の度合いが違うことや、貼り合わせる時に空気が入りこんでしまい、その事がキレやその他の問題が生じる原因になります。隣り合う色土と馴染ませながらゆっくり乾燥させていくのが重要なポイントになってきます。
 
 

 
一枚の粘土であれば可能な形でも、色土が何十枚も貼り合わさっている粘土では、作る形にもおのずと限界のようなものが出てきます。
ここ最近は独自な形と、新しい鎬文様にこだわって作陶しています。