KAMIOです。
札幌のさいとうギャラリーでの恒例の陶芸展を、無事に終える事が出来ました。
お忙しい中、足を運んで頂いた皆様、ありがとうございます。
先の地震の事が、挨拶代わりのように話題にのぼりました。
私も、制作中の大作が数個壊れてしまい、気落ちしていたのですが、皆さんに慰めの言葉を頂いたことで、気力を取り戻し、現在再び作陶に取り掛かっています。
今回の個展であらためて感じた事は、作品を見る場所と、見ている時間の長さで、その作品の見え方も変わってくるということでしょうか・・
特に、今回の新作の中に「面取り風」の作品が数点ありました。
この事は、フェイスブックで一足先に説明をさせて頂いています。
トップに載せた写真の作品は、DMにも使ったのです。そろばんのコマの様な形なのですが、表面はまるで面取りをしたように、八面体の壷や花生に見えるのです・・・が、実際は面取りはされていない円なのです。
私の計算では、ハッキリとそのように見えてくるはずだったのですが、本焼きを終え、自宅で見ていると、私が思い描いていたほどの効果が出ていないような気がして、ちょっと物足りない感じがしていました。
しかし、会場に持っていくと、照明と見る距離の関係で、くっきりと面取りの八面体に見えてくるではありませんか。
おまけに、面の向きで色合いまで変わって見えてきます。
見に来た友人の一人にその事を説明したら、
「これはそうやって説明してくれないと、分からない、本当だ、実際は円形なんだ!」
と、撫でたり離れて見たりと不思議がっていました。
グラデーションと鎬の関係で、私の作品にはこのように錯覚を起こす作品が何点かあります。
今回の個展でもう一つ感心した事は、3日連続でやってきた最高齢者90歳の男性。背筋が伸び、かくしゃくとして、頭脳も明晰、滑舌にいたっては、私よりもずっといい・・
話によると、週に2回碁会所に歩いて通っているようです。
会話をしていると、90歳の人と話しているとは思えませんでした。
碁で頭を使っているからでしょうか?
購入してくれた作品は、ある程度の大きさと重さがあったので、落としたら大変と、妻に下まで持っていくように言うと、
「いやいや、大丈夫」
と一笑に付されました・・・
私の父親も、90歳を過ぎても背筋がすっくと伸び、感心をしていたのだけれど、この男性は更に頭の明晰さも加わり、圧倒的な存在感と輝きを感じました。
私の強い希望は、もっと長生きして、私の個展に元気に足を運んでほしいという事です。
北海道は日増しに寒さが増していきますが、お体に気を付けて下さい。(慣れない自撮りでした)





