MIYUKIです。
めっきり秋らしくなり、今年は平年並みで初雪が降るという予報なので、そろそろ白いものが落ちてきそうです。
この時期になると、あちこちの小学校や幼稚園、保育所で学芸会やお遊戯会が催されます。
実は、私の人生の中で滅多に起こらない「気づき」と言いますか「目覚め」というものが、この幼稚園のお遊戯会の時に起こりました。
それは・・・・「暗記する」ということです。
最近のテレビドラマで、子役の演技が余りにも上手で、完璧に大人の役者をくっている事もあるくらいです。
しっかりと感情移入された演技に、感動さえ覚えるのですが、それと同時に、なにゆえにあんな小さい子が、こんな長いセリフを覚えられるのかと、ビックリです。
多分脳みその作りが、半世紀前の子供とは別物になっている気がするくらいです。
と言うのも、私がその年くらいの時と比較すると、ありえない現象です。
比較する対照が違いすぎるのは分かりますが、忘れもしないあの幼稚園のお遊戯会での事が、凄い子役を見ていると、沸々と思い出してしまいます。
5月生まれで旧姓が「イシバシ」と、50音順で最初の方だったので、お遊戯会で、「はじめのあいさつ」をする役割が当たりました。
お決まりのセリフです。
「お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、○○○・・・」
最初は保育士さんが一句一句区切って繰り返しそのセリフを教えてくれます。
私は言われたままに繰り返します。
「じゃ、最初から言ってごらん」
「???・・・」
根気よく、挨拶文の繰り返し練習が続きます。
「じゃ、最初から言ってごらん」
「???・・・・・」
このようにして、私は毎日のように別室に呼ばれて練習を重ねました。
「じゃ、最初から言ってごらん」
「???・・・・」
業を煮やした保育士さんは、家でしっかり練習するようにと母親に挨拶文を渡しました。
これが何日間続いたかは記憶にありませんが、母親が非常に困り、慌てている様子が今も鮮明な映像として、頭に残っています。
勿論保育士さん達は焦っています。
「この子は少しおつむが弱い・・・」
「人選を誤った」
と絶対に思った事でしょう・・・
小学校前から、感情を込めて長いセリフをすらすら言う今の名子役の脳みその中身を見てみたいものです。
しかしそんな私に、どういう訳か突然と電撃のような“悟り”が降ってきたのです。
勿論当時、「暗記」という言葉も知りませんでしたが、「覚えなくてはいけない」という感覚が、ボンと降って湧いてきました。
保育士さんや母親の言う
「覚えて!」
という意味が、最後の最後に理解できたのです。
これは、衝撃的な感覚でした。
そんな、すったもんだの末、土壇場でそのお役目を無事に果たせたのでした。
ここまで書くと、その後の人生が変わったのか!と勘違いされる人がいるかもしれませんが、「その時歴史が動いた!」・・のような劇的な変化は全くなく、ようやく人並みになったのでした。
あの名子役たちは、私のような苦労もなく、「覚える」という感覚を早々と身に付けていたんだな~と、大昔の迷子役はおもうのでした・・・

