初めての海外旅行の思い出(パート3) | MIYUKI&KAMIOのつぶやきと陶芸のブログ

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陶芸家の夫である尾形香三夫は、2022年に他界しましたが、タイトルをそのままにして、今後も夫婦の思い出を交えて、書いていきたいと思います。

MIYUKIです。

20数年前に行ったパリ、これが私たち夫婦の初めての海外旅行でした。

当然行く前には、パリ市内観光の下調べも含めて、海外旅行のノウハウを身に着けるために、
色々なガイドブックを読むものです。

財布を落としても、中身が抜き取られることも無く無事に交番に届けられていたり、カバンを椅子に置いたまま平気でトイレに行っても、持ち逃げされることのない日本(今はそう甘くはありませんが・・)で暮らす私たちにしてみると、ガイドブックに書かれているスリや置き引きや詐欺の様々な手口を読んでいると、とても恐ろしい国に遊びに行く気分になります。

特にお金を持っていると思われている日本人は狙われやすいと、どのガイドブックを読んでもそう書かれてあります。

「貧乏旅行をしている日本人だって、ごまんといるわい」と心の中で叫んではみても・・・

実際、人混みの地下鉄に乗り込もうものなら、前、左右、後ろ、つまり自分を取り囲むすべての人に、ピリピリと神経を使い、日本で地下鉄に乗る時とは全く違う疲労感を感じるものです。

しかしそのような事も、色々な美術館を巡ったり、石で造られた重々しい建築物に見入ったり、あちこちで行われている、質の高いパフォーマンスに驚嘆している内に忘れてしますものです。

当時私が一番気に入ったのは、老若男女がオープンカフェで、ワインやコーヒーを飲みながら
お喋りを楽しんでいる、その雰囲気そのものでした。

今こそ日本でもオープンカフェは当たり前のものですが、車がビュンビュン走っている、どう見たって排気ガスで空気が汚れているような場所に、日本人は平気でオープンカフェは作らないと思いますが、パリ市内ではそんなことは全く気にしていないようです。

ちょっとしたスペースに設置されたテーブルと椅子に、周りの喧騒を全く気にすることなく、ワインを飲みながら本などを読んでいる人などを見るだけで、「絵になる~!」と・・・

まぁ、そんな感じでパリ市内を楽しんでいたのです。

その日もいつものように地下鉄を利用しました。

実直な主人は、常に乗る前に必ず私に注意を促します。

「ちゃんとバックを脇に抱えなさい」

「ボヤ~っとしていたら駄目だよ」と。

電車が入ってきました。

ドアが開くと同時に後ろから押されるように中に入り、いつものようにしっかりとバックを抱え込みます。

何事もなく目的地に着き、ホッとしていると、

「無い!」

KAMIOの悲痛な叫び!

右手はジーンズのポケットの奥に差し込まれたまま。

「ポケットの奥底に入れておいた1万円札が・・・」
「あんなに小さくたたんで、一番奥に入れておいたのに!」

私は思いました。

(それって一番取りやすい形態じゃない?)

KAMIOの顔は、まるで100万円でもとられた様な顔つきです。

主人は間違いなく思っていたはずです、

旅行先で、詐欺にあったり、スリにお金を取られるのは、私ではなく、絶対に妻の方だ・・・・・・と。