当ブログもめっきり更新が減ってしまい、我ながら意志の弱さを痛感せざるを得ない。当初の目的は「とにかく何か書き残す」だったと思うので、本来ならば粗製乱造でも良いから習慣化すべきなのであろうが、さいきんはPCを立ち上げても適当に巡回した後疲れ果ててしまう。個人的には、色々とやることが満載だった一年なので、ブログを書く時間がないのも事実なのだが、「時間がない」と言い訳をする人間が大成することはあり得ない(笑)。
例によってどうでもいい前フリをしてしまった。しかしながら、実際のところ、書評ブログを謳っている割に、今年はとにかく読書の数が少なかったことは率直に羞じたい。今年は昔読んだ本を読み返すことが多かったが、未読の本を読む数がずいぶんと減った気がする。1年で50冊も読んでないのではないだろうか?勿論この数字は新書やお手軽文庫も含めての数である。こんなに少ないのは20歳くらいで本を読むようになってから初めてかも知れない。
50冊って多いんじゃない?と思った方は、薄っぺらい本が短時間で読めることをすっかり忘れているのだ。例えばわたしは先日『村西とおるのコワ~いAV撮影現場の話』という本を読んだのだが、これなど2時間もかからなかった。こういう本を入れると50冊くらいすぐいくものだ。
一方で骨太な本もアマゾンで色々買うのだが、殆ど「積読」行きで活字を追うのが非常にしんどい。ここ最近で面白そうだと買った本を紹介すると、次のような感じである:
『主君「押込」の構造』(笠谷和比古)講談社学術文庫
『中空構造日本の深層』(河合隼雄)中公文庫
『ルソン戦―死の谷』(阿利莫二)岩波新書
『玉砕を禁ず』(小川哲郎)光人社NF文庫
『ルソン島戦場の記録 たたかいと飢えの中を生きて』(沢田猛)岩波ブックレット
『その数学が戦略を決める』(イアン・エアーズ)文藝春秋
『リーダーシップ練習法』(木名瀬武)日本経団連出版
『東電国有化の罠』(町田徹)ちくま新書
『なぜ日本は変われないのか』(山本七平)さくら舎
読んでないのでリンクを貼っていないが、節操なく買う割には書棚の肥やしにするだけで、読書家としては本当に最低の部類であろう。
一方、読み始めたまでは良いが、書評を書くほど読み込むことをせず、内容が頭に入ったのか入ってないのか不明な本も多い:
『ロスジェネ心理学』(熊代亨)花伝社
『たった独りの引き揚げ隊』(石村博子)角川文庫
『ただ坐る』(ネルケ無方)光文社新書
『謎とき平清盛』(本郷和人)文春新書
『ビッグデータの衝撃』(城田真琴)東洋経済新報社
『臆病者のための裁判入門』(橘玲)文春新書
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』(アービンジャー・インスティチュート)大和書房
『アメリカは今日もステロイドを打つ』(町山智弘)集英社文庫
『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』(町山智弘)文春ペーパーバック
『29歳からの人生戦略ノート』(金田博之)日本実業出版社
書評の種は無数にあるのだが、読んだ本をきちんと咀嚼して書き記しておかないと忘れてしまって何の意味もない。だらだら読んだ時間が無駄になるだけである。今年はそういう意味で勉強を怠ってしまった一年であった。Twitterをいじっている時間をやめれば読書の時間は大幅に確保できる。ちと早いが、2013年の抱負は、本を100冊読む…ではなく、Twitterに接する時間を減らす、ということにしたい(笑)。
それではよいお年を。