はじめての課長の教科書 | One of 泡沫書評ブログ

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はじめての課長の教科書/酒井穣

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さいきん「ディスカヴァー・トゥエンティワン」という出版社を目にする機会が増えた。これはひとえにわたしが自己啓発系の本を買い漁っているからであるが、ビジネス街の本屋における露出が多いこともあるだろう。書店のビジネス書コーナで平積みされているうち、半分くらいはディスカヴァーなのではないか。あの勝間さんを一躍スターダムに押し上げた出版社(?)というのがわたしの率直な印象であるが、このビジネス書や自己啓発本を連発する出版社は、一見怪しげに見えるが、意外に(失礼!)丁寧に本を作るなあ、思う。

本書も2008年の初版だが、わたしが手に入れたのはなんと第14刷である。順調に増刷しているというのは、マーケティングもさることながら、本の内容がしっかりしているというひとつの指標となるだろう。実際、本書はお手軽なハウツーものながら、具体的かつ現実的なケースが挙げられており、そろそろ管理職になりそうな向きが「予習」しておくにはぴったりの内容といえる。ボリュームもそこそこですぐ読めるので、「なんか来年くらいには課長になりそうだな…」というビジネスマンにはオススメできると思う。ただコンテンツのボリュームに対して、1,500円は少し高いだろう。字数からいって1,000円くらいでいいと思うのだが。

ちなみにわたしは末端のペーペー社員であるため、本書を読んでもまったく役に立たない…ことはないのでご安心を。手下の立場から、上司がどのようにあるべきかという視点で読んでも面白いと思う。

なお本書のオビはまたしてもdankogaiです。まったく、本当に読んでいるのかw