- 若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)/城 繁幸
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城さんが最初に話題になった時はスルーしていた。残念なことをしたものだ。例の「内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 」が出たときに本屋で立ち読みしたのだが、その本の読みにくさに耐えかねて購入を断念したのだ。内容をもって判断すればよかったのだが、まだわたしも労働市場を云々するほど年を取っていなかったので、書いてあることの意味がわからなかった。(今はなんとなくわかるが、結局、富士通本はまだ読んでいない)
本書は、日本の労働市場における「終身雇用」と「年功序列制」が原因となって引き起こされる労働市場の不健全性について書かれたものだが、読み終わってから相当経ってしまったので内容を忘れてしまった。もう少し正確に言うと、著者のブログ とかを読んでいたり、他の人のブログとかを読んでいたら、労働市場に問題があることが自明のように思えてきて、本書に書いてあるスコープがどこからどこまでかわからなくなってしまった。
今はちょうど10月、「新卒w」の就職活動がいよいよこれから活発になる時期だ。「就活」中の人はぜひ読むべきだろう。城さんの本は読みやすいので、これから飛び込む「社会」の仕組みを知るうえで、格好の入門書になると思う。
3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書)/城 繁幸
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こちらはどちらかというと出版社主導(?)の二匹目のドジョウ的な本で、内容は大したことない。どうやらWebの再録のようだ。「昭和的価値観」というのは著者の思想を語る上でのキーワードなので、覚えておくといいだろう。
城さんの言いたいことはだいたい理解できた。わたしですらそうなのだから、今後のネタはどうするのだろうか、と余計な御世話だが、気になるところだ。まさか同じようなことをずっと言い続けていくわけにもいくまい。そういう意味で、今後の城さんの動き方には、非常に注目している。(新しい分野に挑戦したりするのだろうか?)