バカヤロー経済学 | One of 泡沫書評ブログ

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世の中にいったいいくつの書評ブログがあるのでしょうか。
すでに多くの方が書いているにもかかわらず、なぜ書評を続けるのか。
それは、クダラナイ内容でも、自分の言葉で書くことに意味があると思うからです。

バカヤロー経済学 (晋遊舎新書 5)/竹内 薫
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読むほうに一生懸命になりすぎて、読み終わった本がどんどんたまっていく一方になってしまった。前に読んだ本の内容をどんどん忘れていく。この書評はある意味で読んだ本の自分の記録でもあるのだが、内容を忘れていては当初の目的が達せられない。自分のことであるが、やはり読んだら即記録すべきであろう。この本もずいぶん昔に読んだ気がするが・・・気づけば7月も半ばを過ぎてしまっていた。(出版は5月)


さて恒例の前振りはこれくらいにして内容の評価に移ろう。この本でまず語られるべきは、著者が一人になっていることだろう。対談形式になっているのに、「先生」の名前が結局最後まで明らかにされない。誰もが突っ込むであろうこの問いに対する答えはGoogle先生が教えてくれた。竹内氏の共著の相手である「先生」とは、高橋洋一氏だそうだ。氏はこの本の出版の直前に、某所で時計を盗んだということで検挙されてしまった(すごいタイミングだ)。版元は急遽、先生を「匿名」として出版することになったそうだ。一説には高橋氏の古巣である財務省の逆鱗に触れたため、陥れられたというが、もしそれが本当なら日本もなかなかアンダーグラウンドな世界があるものである。(真偽については判断できない。小沢氏の秘書大久保氏の逮捕などの状況からするとどう考えても疑わしいのだが・・・高橋氏の事件については正直よくわからない)


残念ながらわたしは、読んでるときは「へぇ~そうだな」「そうそう、そうなんだよ」とか思っていたはずなのだが、数ヶ月経ったら見事に内容を忘れてしまった。やはり知識が血肉になるには真の意味での理解が必要ということであろう。いずれ、経済および金融の本についてはまとめて紹介(書評)するときに、きれいにまとめたいと思っている。ひとつだけ言えることは、こういう本を読んでいると、いかに小泉政権というのが、「政治」をしていたというのがよくわかるということ。構造改革によって格差が増大したというような人にこそ読んでほしい本である。