人を動かす脳内物質:その②「テストステロン」 &来週の予定 | 魂の占い師 ネプテューンのブログ

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※この記事は:
人を動かす脳内物質:その①「オキシトシン」

https://ameblo.jp/neptune1203/entry-12792717150.html
の続きです。

今回は脳内物質「テストステロン」と、
その物質が引き起こす厄介な機能である
「サンクション」についてお話しましょう。

時々ニュースにもなりますが、
電車やバスなどの公共機関の中で暴力を
振るってしまう人達がいます。
若い男性や酔っ払いだけではありません。
年配の男性にも少なくない…そのような
問題を起こす人たちは:
「自分は正しい…だから間違ったことを
する人間を罰するのは問題ない!」と
いう思いがあるのです。



人間の脳内には「テストステロン」と言う
物質があります。この物質は代表的な
男性ホルモンで、その働きはいわゆる
「男らしさ」全般に渡っています。
肉体的には逞しい筋肉や骨格を形成し、
精神的には、大胆で決断力があり
リスクを怖れない…映画の中のヒーローの
ような生き方・行動力の源になっています。
しかし、この物質にもマイナス面があります。

加齢によって前頭葉のブレーキ機能が
衰えると、攻撃的な傾向が
抑えにくくなって来ます。
当然、元々サイコパス的要素の強い人ほど
問題行動を起こしやすくなります。
暴力事件のみならず、煽り運転をする
ようなドライバー等にも見られる
「制裁・処罰を行う意識」(サンクション)
がこれです。これはDVの加害者にも多く
見られる心理です。
つまり「先に罪を犯したのは相手の方だ。
だから自分にはこれを裁く権利がある」
という理屈なのです。
もちろん、法治国家においては個人が
他者を制裁する権利などは認められて
いませんから、このような行為は
犯罪につながります。

では、なぜそのようなバカなことをするのか?
これが脳の不思議なところで、
他者を攻撃している人の脳には
幸福感の元になる「ドーパミン」という
物質が分泌されているのです。

しかし、他者を攻撃することは本人に
とってはリスクなのは明らかですよね?
一体誰が得をするんでしょう?
これについて中野信子先生は、
「得をする人は誰か?それは:
『制裁を加えた人以外の全ての集団構成員』
である」と述べています。
つまり「不謹慎な人」に制裁を加えるのは
「集団を守る行為」ということなのです。

 



このような「利他的懲罰」の根底には
前回延べた「シャーデンフロイデ」と共通の
心理…つまり「不謹慎な人間が罰を受けるの
を見るのはは気持ちがイイ」という認識が
あるのです。
では、一体「集団」とは何でしょう?
それについては次回、詳しく述べたいと
思います。(つづく)

それでは来週の予定をお知らせしましょう。

★3月13日(月)
原宿占い館:タリム 
14:00~18:00 
℡ 03-3497-5825

http://www.uranai-tarim.jp/

★3月14日(火)
原宿占い館:タリム 
14:00~18:00 
℡ 03-3497-5825

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311から12年ということで、
地震に関する記事や番組が
目立ちますね。
確かに地震や津波を心配するのは
わかりますが、最大のリスクである
「原発事故」については触れるのを
避けているような気がします。
なぜか?もちろん「政府の顔色を
うかがっているから」に
決まってますよね。