職人たち | ネパールの手帖

ネパールの手帖

平成22年6月から2年間、ネパールでソーシャルワーカーをしてきました。「ネパール日和」から「東京日和」へ。東京の空の下、ネパールで感じたことを思い出して記していきます。

ネパールで素晴らしい職人に出会うことがある。

今まで出会った多くの職人は、偶然なのかネワール族の人たちだ。

手織りで布を作っているパタンのおじさんがいる。

機械織りでは出来ない、柔らかな生地になる。

素材にもこだわり、そして新たな素材に挑戦している。

パタンのおじさんが挑戦して織った麻とコットンを混ぜた生地を買った。

試しに織っただけだから400ルピーでいいよ。と破格の値段で譲ってくれた。

オーダーメードが中心のネパールの衣服。

生地のことも詳しく、私が持って行く生地をつぶさに素材を当て、「いい生地だ」と褒めてくれる人がいる。

今回もそのおじさんに縫ってもらうことにした。

裏地はこれまた手織りのシルクを使ってもらい、自分でデザインしたコート。

なかなかいい出来である。

「ゆきが持ってくる生地はいつも良い生地ばかりで職人として嬉しいよ。緊張するけどね。」

そう言って、私サイズに仕上がったコート。似合うかしら?

$ネパールの手帖