イライラの日々 | ネパールの手帖

ネパールの手帖

平成22年6月から2年間、ネパールでソーシャルワーカーをしてきました。「ネパール日和」から「東京日和」へ。東京の空の下、ネパールで感じたことを思い出して記していきます。

ここはネパールなんだし、ネパール人のいいところ見つけて、見つけて。

そう思う日々です。

カトマンズの配属先に移動して10ヶ月。支援慣れからくるイライラに悩まされます。

日本は3月決算。3月末までに予定していた分の会計を終らせなくてはなりません。

これが社会ってものです。

jicaにダウン症のリーフレットの印刷代を出しえもらえないだろうか?

そう提案してきたのは配属先のセンター長。

しかし、すっかり忘れてしまっているのです。

お願いします。あいさつ文だけでいいので書いてください。

なかなかセンターで会えないので、メールや電話でお願いしましたが「明日送る、明日。」といわれ続けて1週間。
頭にきて怒ってしまいました。
すると
「そんな小さな仕事、あなたがやりなさいよ。私は忙しいんだから。」

「それより、トイレが壊れたからjicaに言って直してもらってよ!」(4ヶ月前にノルウェーの支援で出来たばかりのトイレです。安物を使うのと、乱暴に使うので、すぐに壊れてしまうんですね。)

「知るか!」と心でつぶやきながら、子供たちとの時間を大切にすることにしました。

日本では今でも被災地で支援を待っている人がたくさんいると思います。
私は、日本の税金を使って何をしているんだろう・・・
悲しさと、虚しさで泣きそうでした。

そんな時に救ってくれるのもネパール人です。
「もうユキは帰っちゃうのね。帰るまでにもっと教えてもらわなきゃ!」と一生懸命プログラムを工夫する先生たち。
私が一人で壊れたマテリアルを直していたのを見てか、私のいないところで頑張って直してくれる先生。ありがとう。彼女たちと一緒にいると居る意味を感じます。


モノはあげません。
モノをあげたい人からもらってください。