カトマンドゥ●6日/ネパールの法事/初めての休日 | ネパールの手帖

ネパールの手帖

平成22年6月から2年間、ネパールでソーシャルワーカーをしてきました。「ネパール日和」から「東京日和」へ。東京の空の下、ネパールで感じたことを思い出して記していきます。

今日は、ネパールの法事に参加してきました。


というのも、


私がネパールに向かう日の朝、駒ヶ根でお世話になっていた先生、S氏のお父さんが亡くなりました。


ネパールに早く向かいたいS氏、でも飛行機のチケットが取れなくて向かえない。。。


でも、私はネパール行きのチケットを持っていて・・・


このチケットあげたい!!!


ネパールの遠さを実感しました。


なにかあった時、間に合わないってこともあるんだ。


そのリスクもわかっているつもりだったけど。



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仏教徒の法事。

日本で言う、初七日。

本当は葬儀に参加したかったけど、語学の授業があったので、残念。


説法はネワール語で行われました。ネパール語とは全く違うので、さっぱりわかりませんでしたが、お祈りの時に皆で持った糸を手に巻いてもらう時はネパール語で話してくれました。良くないことが起きないように、起きたとしても、それが去るように。というようなこと・・・。

終わってからネワール語で話されていたことをS氏に説明してもらいました。


小乗仏教の教え


人間は悪いことをしてしまう生き物で、それゆえ、生きることのルール(嘘をつかないとか、浮気はしないとか、盗まないとか・・・)を決めて、守っていくことで災難や、リスクから身を守る。


葬儀についても、

“泣く”という表面的なことではなく、亡くなった人が自分にどのように影響しているか、それを噛みしめ考え、そして自分の人生を生きていくのだということ。と理解しました。


自分の宗教を理解していないということは、場所によっては、

「私は信じるものがありません。」=信じるものがない。=怖いものがない=テロリストと同じ

ということになる。


色々な宗教を理解して、受け止められる人になることも2年間の目標に入れました。



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帰り途、


世界遺産のダルバール広場を案内してもらいました。

長崎の軍艦島をも想わせる、密集した住居。


でも、そこには家族を守るため、家族が楽しむための構造が随所に見てとれ、

ネパール人の家族観を想像しながらの観光。


シヴァ神のこと、

エロティシズムな絵画のこと、

1970年代のヒッピーのこと、


色々な話を聞きながら。

学生時代に読んだ本たちを思いだしたりして・・・

普通に観光したのでは考えきれないことも、ビスターレィ(ゆっくり)ビスターレィ考えられる機会を与えられたことに感謝。


そして、ネパールにいることに運命を感じている今日この頃。


今宵は満月。

「月明かりで勉強」することも納得できるほどに明るく、月夜で本が読めました。

日本では月食があったそうですが、ネパールでは不吉とされていると聞きました。

邪馬台国の頃、日本でも闇が明けるために踊ったりしたのを考えると、同じ。


あぁ、図書館行きたい・・・。