レーシック手術~前編~ | ネパールの手帖

ネパールの手帖

平成22年6月から2年間、ネパールでソーシャルワーカーをしてきました。「ネパール日和」から「東京日和」へ。東京の空の下、ネパールで感じたことを思い出して記していきます。

こんにちは。

裸眼視力1.5の世界

Brand new world

ついに、受けてまいりましたわーい(嬉しい顔)

レーシック手術。

悩み悩んで5年くらい経ち、
まわりの友人、知人が術後3年とか5年経ち、問題ないようなので、思い切って目

ネパールに2年分のコンタクト持っていくと思ったら、荷物もお金も、そして眼病の心配も・・・
すべてを解決するにはレーシックです。


少し高かったけど55万症例という品川近視クリニック。

大学病院みたいに広くて、検査だけで受付嬢15人くらいいるし、検査の患者さんも200人くらい。

流れ作業的な感じで検査+検査+検査。

検査だけで4時間強。

別の病院で、感染症問題もあったからか、イメージダウンあっただろうな。
綺麗だし、社員教育された感じのよいナースやドクター。
本当に親切!

角膜が薄くて手術出来なかった友達が3人程いることもあり、

「出来るの?出来ないの?」

最後の診断、審判。

結果は、

「問題ないですね」

合格。

不安がないように丁寧に説明や質疑応答してくれました。


安心の次にやってくるのは手術の恐怖。

職場の同僚ナースに

「眼の角膜めくるんだよ~もうやだ~(悲しい顔)大丈夫ぅ?心配」

と言われ、鳥肌。
メガネでネパールでもいいよ。

やめようかな。
いや、もしネパールでメガネをなくしたら…。
なにかの事件に巻き込まれ拉致されたら・・・。

自分に言い聞かせ。

そして、昨日。

手術。

検査を受けて、5人グループくらいに分かれて手術の説明を聞き、

最終診察。
口数少ないドクター。
隣りのドクターが、
「昨日はよく眠れましたか?頑張っていきましょうね!」

なんて優しい声が聞こえ、
私まで励まされる。

こういう状況だと、ホスピタリティの高いドクターの方が重要である。

ロッカーに荷物を入れる。
「メガネも入れてくださいね。」

メガネともここでお別れ。

サヨナラmegane

20年間ありがとう。

手術帽子をかぶり、

待合室で順番を待つこと30分。

視力0.04の世界。
全く見えない。

不安は最高潮へ。

日本語の話せない外国人もいる。

さぞ不安だろうが、日本の医療技術を信じているんだろうな。

おそらくインド人。
自然治癒力でも治らなかったのね。

手術室だけでも10部屋くらいありそうなフロアへ移動。

右に曲がりますよ、など指示されて手術室の前へ。

またも待つ。

本当に肝っ玉小さいので、手は震える、泣きそうになる。
そういえば、中学の時、鼻炎の手術で鼻の骨を削ったのだけど、
余りに肝っ玉が小さいので、普通は部分麻酔の所、全身麻酔になったのだった。

そんな思い出さなくてもいいことまで思い出したところで、

私の前の人が手術室から若干フラフラしながらナースに付き添われ出てくる。


「やっぱりやめます!!」


と心の中で叫ぶ私を、もう一人の私がグッボンッと背中を押して、優しいナースにも励まされ手術室へ。

超手術室。

ドラマの世界。

青い手術着の人が6人くらい。

手術台に乗るように告げられ、視力0.04だったからよかったものの、これがリアルに見えたら腰抜かしてたわ。

体制を整えられ、

「この位置で動かないでくださいね」

と言われる。

動かしている気は全くない。

微動だにしていないつもりなのだが、動いているようで、

「動かないでください」

「動いてますよ」

と何度も言われる。

まぶたが閉まらないように、
上下テープのようなもので止められ、さらに何かで固定。

目薬やら、霧吹きのようなものが当てられ、

スペースマウンテンの赤い光に吸い込まれるみたいな感じで、

「中心の緑の光を見続けてください」

と言われる。

自分では見ているものの、徐々に見るということがどういうことなのか、
中心ってなんだったか…
わからなくなる。

「見てないですよ!緑の光を見てください!」

何度言われたか…。

「あと10秒、5秒…」

とカウントされ、

切開されたフラップを戻されているのがボンヤリみえる。

霧吹きのようなものが吹かれ、

右目終了。

移動して左目。

友人が某TB○の脱毛に行き、
あまりに痛くて、右脇だけでギブアップして帰ってきたのを思い出す。
またも思い出さなくてもいいことまで。

まさかレーシックではギブアップは許されず、

左目も同様の戦い。

トータル10分くらいだそうだけど、2時間くらいに感じ、ヘトヘト。

宇宙人に拉致されたら、きっとこんなだ。

無事だかどうだか、本人的には疲労困憊で生還。



「無事ですか?」



と意味不明な質問をドクターにしてしまい、

「具合悪いですか?」

と心配される。
休憩室へはヨタヨタがひどく、ナースに支えられながら移動。

私が待ってる間、そんな人いなかった。

あの私の姿をみて、「ヒーー」っと恐怖心が増した患者さんには心よりお詫びしたい。

休憩室ではガタガタと震えが治まらず、
「痛いですか?」
など心配され、

痛みはなかったが、痛み止めの目薬をしてもらう。


疲れたので、ここまでにして、次回へ。