聡side
数日後、風磨くんの家にきた
いるかな?
インターホンを鳴らす
しばらくしてドアが開いた
「キャッ🙈」
思わず顔を両手で覆う
なんと!上半身ハダカの風磨くんが立っていたから
「なんの用?とりあえず入れば?」
寝起きだったのか、少し不機嫌そう
おじゃまさせてもらい、バッグから封筒を取り出し
「先日支払ってもらった洋服のお金
……持ってきたの。お休みの所ごめんね。すぐ帰るから」と、テーブルの上に置いた
そのまま帰ろうとする僕に風磨くんは
「いいのに、わざわざ…てか、俺払ってくれるなら金じゃないのがいいなぁ」
えっ?お金以外何がって聞こうとしたら
後ろから抱きつかれ
「今日はサラシなし?思ったよりあるね」と、大きくて長い綺麗な指が僕の胸に触れた
「食べちゃいたい」
ドキドキ高まる心臓の音がうるさいくらい
だけどまだ未経験な僕……
パーカーの裾から風磨くんの手が入ってきそうになる
思わず風磨くんの手を握って
「ごめん!今日は女の子の日なの」
僕にとって最大級の嘘をついた
でも、風磨くんは感が鋭いから
多分……見抜かれてる
手を入れるのを止め
僅かに震える僕を
前に振り向かせぎゅっと抱き締め
「大丈夫、松島のココロの準備ができるまで待つよ」
鍛え抜かれた風磨くんの胸に顔を埋めると、風磨くんの心臓の音もうるさいくらい鳴っていた