楽天市場
10,434円
勝利side
映画が終わり、風磨くんと聡とは別れ俺は健人くんの運転する車で家まで送ってもらうことになった
家に着くと健人くんが
「じゃ、また事務所で」と帰ろうとしたので、俺は…
「あのっ、もし良かったらご飯食べて行きませんか?
あっ、でも勘違いしないでください。ほ、ほんのお礼の気持ちなので」と自分でもびっくりするセリフが口からでた
健人くんもちょっとびっくりした顔をした
俺は
「あっ、仕事忙しいですよね…
送って頂きありがとうございました」と
慌てて降りようとしたら
「女の子の家に男を入れるって、それって佐藤も俺の事好きって事?」
いつもと違う真面目な表情
正直ドキッとした
「だから、違っ!!送ってもらったお礼ですから!! 」
ツンデレな性格が災いし、素直になれないっていうか
まだ好きか嫌いかなんてわかんない…
買い物して来なかったけど、冷蔵庫のあり合わせのもので簡単な料理を作って出すと、健人くんは「美味しい」と言って食べてくれた
食後、後片付けを済ませふと見ると
健人くんは疲れてるのか、ソファで寝てしまっていた
ブランケットをかけてあげようとして、寝てる顔を見る
あの時は強引だったけど、唇に健人くんの感覚が蘇った
興味本位で近づくと
「なんで起きてる時にしてこねぇかな」
ガバッと起きて、迫ってくる
俺は後ずさりすると、みるみる壁に追いやられた
「もう一度聞くけど、なんで起きてる時にしてこねぇの?」
そう言いながら、唇に健人くんのが優しく触れてきた